医院からのお知らせ」カテゴリーアーカイブ

第8回 あなたの口に地球がある

今日はあなたの口の中はどんな世界なのか?というお話をしたいと思います。

率直に言うと、あなたの口の中は小さな地球なんです。

まずあなたの口の中には、唾液の海があります。(図1)
その中に歯の山脈があります。(図2)
唾液の海の下からは、舌下腺(ぜっかせん)、顎下腺(がくかせん)という泉が湧いています。(図3)
上からは耳下腺(じかせん)という滝が流れています。(図4)
この滝は、ばい菌が一匹もいない清流なんです。
そして、唾液の海の中にはとても小さい粒の中に、1億個ぐらいのばい菌がうごめいています。
さらに歯の山脈には植物が生えています。(図5)
これがデンタルプラーク細菌という植物で、絡み合って林や森のようになっています。
その中に運動性菌という、運動するばい菌がうごめいています。

図1 唾液の海
図2 歯の山脈
図3 舌下腺、顎下腺の泉
図4 耳下腺の滝
図5 細菌の植物

山脈の上にいるばい菌たちは、通性嫌気性菌(つうせいけんきせいきん)と言って、空気があっても生きていけるんです。
例えて言うと、ヒトデとかイソギンチャクのような浅瀬の生き物。


そして歯周ポケットという歯と歯茎の間にある溝、そこにいるのは空気があると生きていけない偏性嫌気性菌(へんせいけんきせいきん)です。
歯周ポケットが4㎜あるとします。
そうすると、ばい菌の大きさは1000分の1㎜なので、4㎜の歯周ポケットは我々の世界で言うと海溝4000mのマリアナ海溝みたいなものなんです。
その底にいるので、深海魚のようなものですね。

浅瀬の生き物と深海魚の間は何層かに分かれていて、住み分けがされています。
隣接しているものとは仲がいいんです。
自分が食べたものを出してあげて、次が利用する。
そして、また出してあげてその次が利用する。
このようにそれぞれお隣さんとは仲がいいんですけれども、上と下は仲良くないんです。
バクテリオシンと言う抗生物質を出して、お互いに牽制し合っています。
住むところによっては4層ぐらいに共生と拮抗が行われています。

バクテリオシンは一番遠い種族だけではなく、自分の同族にも出すんです。
なぜかと言うと、自分のご飯を食べられてしまうからです。
やはり一番のライバルは同族なんですね。
だから仲間と一番遠い種族に対して、バクテリオシンという抗生物質を出して戦っています。

その間には免疫組織という警察がまわっていて、貪食細胞と言う大きな戦車でパクっと食べたり、抗体補体というミサイルや機関銃を撃ってまわったりしてパトロールをしています。

このように、口の中はひとつの完成された世界なんです。


さて、私が口の中のばい菌を患者さんに説明する時の例えとして、このような言い方をしています。

虫歯菌というのは広域暴力団Aです。
深海魚の歯周病菌というのは広域暴力団Bです。
免疫が警察です。


そしてもう1つ、弱小組織Cと例えている真菌というカビ
実は口の中にはカビがいるんです。
カビは普段、口の中でじっと大人しくしています。
しかし、抗生物質を大量に使って虫歯菌と歯周病菌が絶滅するような状態であると、警察の免疫ではなくカビがたくさん出てくるんです。


これを菌交代現象と言います。

こうやって口の中は常にバランスがとれているんですね。
そのおかげで、外から入ってくる凶悪犯のような菌が入る隙がないんです。
ちゃんと住み分けをして私たちの身体を守ってくれているんですね。

さらに、唾液はとても重要な役割を果たしています。
唾液の中に6つか7つほどの抗菌物質がありますが、口の中の細菌は耐性があるので唾液があっても生きていけるんです。
しかし外から飛び込んできたばい菌は耐性がないので、体内に入らず唾液でブロックされています。

では次回は、人間とはドーナツみたいなものだ、というお話をします。

ここで一つ質問です。
口の中はあなたの体の中だと思いますか?
外だと思いますか?


答えは次回にお話します。

舌ストレスと咬み合わせ治療の歯科医師、安藤正之でした

第6回 幼いころの歯科ケアは未来への投資

前回は具体的に顎を大きくするにはどうしたらいいか?というお話をしましたね。

今回は一生を通じて口の中で何を気をつければいいのか、ということを表した口腔ケア年表というものを作成いたしました。


今日は前編、0歳から12歳まで何を気をつければいいか?ということをお話ししたいと思います。

まず0歳から2歳までですね。
知っている方も多いと思いますが、この時期に一番気をつけることは親から子供へ移る虫歯菌です。
虫歯菌は2歳までに抑えきると、その後定着しないという結果もありますので、できるだけ唾液の接触を抑えるということを気を付けて頂きたいです。

そして3歳になると乳歯列が完成します。
3歳で乳歯列が完成して、4歳、5歳、6歳とだんだん顎は大きくなっていきます。
その時に、歯と歯の間に隙間ができてくるんですね。
乳歯というのは5歳ぐらいになると、”隙間があるのが普通なんだ”ということを覚えておいてください。
永久歯は乳歯より横幅が大きいので、乳歯の時には隙間が必要なんです。
その隙間があるから、永久歯に生え変わった時にちゃんと並べるというわけです。

そして6歳になると6歳臼歯、歯科では6番と呼ぶ大事な大事な歯が生えてきます。
この歯は歯科界では最も咬み合わせに大切な歯という敬意を込めて 「キー・トゥー・オクルーザル(咬み合わせの鍵)」という名前がついています。
先程、0歳から2歳頃までの間に虫歯菌が親から子に移ると言いましたが、この6番が生えてくると今度は歯周病菌も移りやすくなります。

菌が移る経路は親から子が一番多いですが、親から子供にいき子供から子供、また子供というルートもあります。
なぜかというと、子供は接触頻度が高いからです。
もつれあって遊んでいますから、どうしても移る可能性が出てきます。
ですから親がきちんと歯周病、虫歯のケアをして唾液の中の菌数を少なくする。
そうすると、子供に移りにくくなります。
予防はまず親から、ということを覚えておいてください。

ちなみに、歯磨きをしっかりやるのは最低1日1回で結構です。
しっかりというのは10分程度磨くことを指します。
いつ磨くかと言うと、もちろん寝る前ですね。
寝ている時は唾液が少ないので、菌が増えやすくなります。
ですから、寝る前にしっかり磨いておく、ということが一番大事です。

なぜ1日1回なのか?

これには理由があるんです。
実は口の中の菌というのは、磨かずに1日経つと爆発的に増えます。
そして一週間磨かないことで口の中は菌でいっぱいになり、それ以降は菌が増えなくなるんです。
ですから1日1回しっかり磨くというのは、とても大事な事なんですね。

「10分はとても長い」と思ったあなた。

普通に考えると長いかもしれませんが、お風呂で浸かっている間磨いたり、テレビを見ながら磨いてください。
この時、歯磨き粉はつけなくてもいいです。
歯磨き粉をつけたい人は、最初に歯磨き粉をつけて磨いてゆすぎます。
その後10分間歯磨き粉をつけないで、唾液で磨いてください。
唾液はどうするか?
唾液は天然の良薬ですので飲んでしまっても大丈夫です。

10分間ぐらい磨くのですが、歯磨きは目的によって磨き方が違います。
例えば、虫歯の予防や歯周病の予防、歯周病の治療というように全部違うんですね。
歯の磨き方に関しては口、腔ケア年表の説明が終わった後に別の動画でご説明します。


さて、あなたのお子さんが5歳6歳になっても乳歯の隙間がなかったらどうすればいいか?というお話をしましょう。
6歳から12歳までは、骨がまだ柔らかくて顎が大きくなる時期です。
ですから、小児矯正にかかれば広い縄文顎にすることができます。
この時期が矯正をするチャンスです。

そして矯正をするなら、歯並びというものが舌の入れ物であるということを理解している歯医者さんを選んでください。

今日は12歳までの注意点についてお話しました 次回は思春期以降の方の、口腔ケア年表における注意事項をお話したいと思います。

3月26日(土)臨時休業のお知らせ※代替診療日3月23日(水)

2022年3月26日(土)は、院長研修会出席のため臨時休業とさせていただきます。
2022年3月23日(水)を代替診療日といたします。

ご不便をおかけいたしますが、何卒宜しくお願い致します。

休診日変更のお知らせ(2021年5月より)

当クリニックは2021年5月より日曜日を休診とさせていただきます。

お知らせが遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

2021年5月より、水曜日・日曜日が休診日となり、その代わり土曜日が毎週診療となります。
詳しくはクリニック内の掲示物やホームページのカレンダーでご確認くださいますようお願い申し上げます。

ご不便をおかけするかと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年5月からの診療カレンダー(休診日)

午前休み休み
午後休み休み

医療法人社団健幸会安藤歯科クリニック 理事長・院長 安藤正之

コロナが“口の中が汚いと重症化する”という記事について

先日、歯科医が断言、新型コロナが重症化する人としない人は「口の中」が違う、という記事がプレジデントオンラインに出ました。

ちょっとコピーしてみますね。

新型コロナウイルスについては、口のなかにばい菌が多い人ほど重症化しやすいことがわかってきています。そして新型コロナウイルスはインフルエンザと異なり、唾液腺や歯ぐき、舌など、口のなかで増えることも明らかになりました。

つまり、口の中を清潔にしていないと、コロナがより重症化しますよ、という記事なのですが、これについて補足説明をいたします。

実は、これはインフルエンザで言われてきたことでした。

インフルエンザは、飛沫感染と接触感染と言われています。

その中でも、飛沫感染について、どうすればかかりにくくなるか、研究がされてきました。

その防御をする大きな要因は、鼻と口です。

特に口は、われわれの意識だけで、キレイにしたり、汚くすることができます。

もし、あなたが歯磨きや歯科医院での衛生士によるメインテナンスをおろそかにしていたらどうなるか?

実は、のどの上気道粘膜には、ウイルスがくっつくレセプターという、カギがあります。

でも、通常は、それを唾液でシールドして、くっつきにくくなっているのです

でも、あなたの口の中が汚いと、歯周病菌のプロテアーゼという毒素が出て、がこのシールドを破って、ウイルスが付きやすくしてしまいます。

また、歯周病菌は、死んだら内毒素という、自分自身毒となる厄介なやつです。

この毒は、喉に炎症を起こして、またのどのバリアーを壊してしまいます。

このように、口の中が汚いと、ダブルでウイルスにかかりやすくなるのです。

口の中が汚いと、いいことは一つもないのです。

前の映像でご説明したように、新型コロナウイルスは、飛沫感染よりも接触感染の方が優位と思われます。

しかし、いったんかかってしまったら、口の中が汚れている人は、重症化するのは、この記事でいっている通りです。

これは、インフルエンザでも、舌癌などの口の中のガンでもそうです。

だから、歯磨きや重要なのです。

歯磨きだけでは足りません。

ちゃんと、月に1回かせめて3か月に一回は、プロである衛生士さんの、メインテナンスを受けてくださいを受けて、清潔に保ってください。

この映像をきっかけにして、「口は、万病のもと」、だというのを知っていただければ幸いです。

では、舌ストレスと咬み合わせの歯科医師、安藤正之でした。

安藤正之の論文・著書

原著論文

Potassium currents activated by depolarization in odontoblasts

Kojima, Y., Kimura, M., Higashikawa, A., Kono, K., Ando, M., Tazaki, M.,Shibukawa, Y. (連絡著者)

Frontiers in Physiology, 8:Article 1078, 2017
doi: 10.3389/fphys.2017.01078

Activation of mechanosensitve TRP/Piezo channels in odontoblasts generates action potentials in co-cultured IB4-negative medium-sized trigeminal ganglion neurons

67.Sato, M., Ogura, K., Kimura, M., Nishi, K., Ando, M., Tazaki, M., and Shibukawa, Y.

Journal of Endodontics, 44:984-991, 2018.
doi: 10.1016/j.joen.2018.02.020.

解説

「美味しく食べる」をサポートする味覚の科学

17. 澁川義幸、木村麻記、東川明日香、小倉一宏、 望月浩幸、河野恭介、安藤正之、西孝一、桜井薫

第一回:機能解剖学的視点から見た味覚
日本歯科評論,78(7):149-153,2018

学会発表

Odontoblasts express plasma membrane Ca2+-ATPase 1 and 4

102.Kimura, M., Higashikawa, A., Kojima, Y., Terashima-Shigefuji, R., Inoue, H.,Nagai, S., Kamata, S., Shimada, M., Kuroda, H., Ogura, K., Mochizuki, H., Kouno, K.,Ando, M., Shibukawa, Y., Tazaki, M.

第95回日本生理学会大会,平成30年3月28-30日,高松市
The Journal of Physiological Sciences, 68(1): 149, 2018

Activation of Gs-protein-coupled receptors increases intracellular cAMP level inodontoblasts

107.Kimura, M., Higashikawa, A., Ohyama,S., Mochizuki, H., Kouno, K., Ando, M., Tazaki, M., Shibukawa, Y.

96th General Session & Exhibition of the IADR, IADR PAN EUROPEAN REGIONAL CONGRESS,July 25-28, 2018, London, UK, 96th IADR PROGRAM BOOK, 1603, 2018

Intracellular cAMP induces Ca2+ influx in odontoblasts 9th Federation of the Asian and Oceanian Physiological Societies congress (FAOPS),

119. Maki Kimura, Asuka Higashikawa, Sadao Ohyama, Wataru Ofusa, Miyuki Shimada,Hidetaka Kuroda, Hiroyuki Mochizuki, Masayuki Ando, Kyosuke Kono, Yoshiyuki Shibukawa

第96回日本生理学会大会、平成31年3月28-31日、神戸市
The Journal of Physiological Sciences, 69(1): 173, 2019

Direct Mechanical stimulation evoked Gd3+-sensitive inward current in trigeminal ganglion neurons 9th Federation of the Asian and Oceanian Physiological Societies congress (FAOPS),

122. Asuka Higashikawa, Maki Kimura, Miyuki Shimada, Hidetaka Kuroda, Wataru Ofusa,Sadao Ohyama, Masayuki Ando, Kyousuke Kono, Hiroyuki Mochizuki, Yoshiyuki Shibukawa

第96回日本生理学会大会、平成31年3月28-31日、神戸市
The Journal of Physiological Sciences, 69(1): 241, 2019

Stretch-activated Ionic Channels in Rat Trigeminal Ganglion Neurons

123. Asuka Higashikawa, Maki Kimura, Miyuki Shimada, Wataru Ofusa, Sadao Ohyama, Masayuki Ando, Kyosuke Kono, Hiroyuki Mochizuki, Yoshiyuki Shibukawa

97th General session & exhibition of the IADR, June 19-22,2019, Vancouver, Canada 97th General session & exhibition of the IADR Program book 226, 2019

Intracellular cAMP increase evokes Ca2+ influx in odontoblasts

123. Kimura M, Higashikawa A, Ohyama S, Ofusa W, Kuroda H, Mochizuki H, Ando M, Kono K,Shibukawa Y.

97th General Session & Exhibition of the IADR, June 19-22th, 2019, Vancouver, Canada 97th General Session & Exhibition of the IADR Program book, 173, 2019

Neurotransmission between odontoblasts and pulpal neurons generates dentinal sensitivity: in Vivo study

126. Sadao Ohyama, Suzuro Hitomi, Asuka Higashikawa, Wataru Ofusa, Hiroyuki Mochiduki,Masayuki Andou, Kyosuke Kono, Hidetaka Kuroda, Maki Kimura, Kentaro Ono,Yoshiyuki Sibukawa

The 4th Asia Pacific Regional Congress of the International Association for Dental Research, November 28-30th, 2019, Brisbane, Australia Poster number 84

ラット三叉神経節グリア細胞の遅延整流型K+電流

95.小島佑貴,東川明日香,大山定男,河野恭佑,安藤正之,西孝一,黒田英孝,木村麻記澁川義幸,田﨑雅和

第59回歯科基礎医学会学術大会,平成29年9月16-18,塩尻市
Journal of Oral Bioscience Supplement, 308, 2017

メルケル細胞-神経細胞間コミュニケーション(Neural communication between Merkel cells and neurons)

96.東川明日香,小島佑貴,寺島‐重藤玲子,井上博之,河野恭佑,安藤正之,黒田英孝,木村麻記,澁川義幸,田﨑雅和

第59回歯科基礎医学会学術大会,平成29年9月16-18,塩尻市

象牙芽細胞における高pH感受性store-operated Ca2+ entry(SOCE)

98.木村麻記,小島佑貴,東川明日香,大山定男,隝田みゆき,安藤正之,河野恭祐,田崎雅和,澁川義幸

第59回歯科基礎医学会学術大会,平成29年9月16-18日,塩尻市,
Journal of Oral Bioscience Supplement, 298, 2017

象牙質形成の神経性制御: 象牙芽細胞におけるstore-operated Ca2+ entry (SOCE)

105.西孝一、望月浩幸、木村麻記、東川明日香、大山定男、大房航、隝田みゆき、安藤正之、河野恭佑、櫻井薫、澁川義幸

第17回釧路ニューロサイエンスワークショップ、平成30年6月29日、釧路市
抄録集 pp24

象牙芽細胞においてGsタンパク質共役型受容体活性化は細胞内cAMPレベルを増加する

108.木村麻記、東川明日香、大山定男、大房航、隝田みゆき、黒田英孝、望月浩幸、安藤正之、河野恭佑、澁川義幸

第60回歯科基礎医学会学術大会、平成30年9月5-7日、福岡市
Journal of Oral Bioscience Supplement, 379, 2018

骨芽細胞の機械感受性イオンチャネル発現第

109.永井佐代子,東川明日香,大山定男,大房航,望月浩幸,安藤正之, 河野恭祐,木村麻記,澁川義幸,片倉朗

60回歯科基礎医学会学術大会、平成30年9月5-7日、福岡市
Journal of Oral Bioscience Supplement, 371, 2018

新生仔ラット三叉神経節細胞における機械刺激受容

112.東川明日香、木村麻記、隝田みゆき、大房航、大山定男、安藤正之、河野恭佑、望月浩幸、澁川義幸

第60回歯科基礎医学会学術大会、平成30年9月5-7日、福岡市
Journal of Oral Bioscience Supplement, 263, 2018

象牙質痛は象牙芽細胞と歯髄ニューロンの神経性伝達で生じる

113.大山定男、人見涼露、東川 明日香、大房航、望月浩幸、安藤正之、河野恭佑、黒田英孝、木村 麻記、小野 堅太郎、渋川 義幸

第60回歯科基礎医学会学術大会、平成30年9月5-7日、福岡市
Journal of Oral Bioscience Supplement, 465, 2018


  • 安藤正之著「人は口から死んでいく」自由国民社,2018
  • 安藤正之著「原因不明の体の不調は「舌ストレス」だった」かざひの文庫,2019
  • 安藤正遵,“咬合性全身症状,” アポロニア 21,日 本歯科新聞社,6-8,2003. [2] Racich, M.J., “Orofacial pain and occlusion: i(※安藤正遵は旧名です)
  • 安藤正遵, “CTを応用したMIインプラント治療” デンタルダイヤモンド第31巻15号11,2006安藤正遵,”チェアーサイドとラボのコラボレーション”-患者さんに選ばれる審美歯科を求めてーデンタルダイヤモンド第32巻1~8号1-6,2007

日本音響学会

  • 安藤正遵他,“咬み合わせ治療の発声への影響,” 音講論秋,3-P-9,2009.
  • 安藤正遵,大川茂樹他 咬み合わせ治療の発声への影響¤ 日本音響学会2009,
  • 安藤正遵,大川茂樹他 咬み合わせ治療による発声改善における自由発話音声の分析 日本音響学会 2013,09  他

日本病巣疾患研究会に論文を投稿しました。

医師と歯科医師が連携をして、患者さんを治していこうという理念を持つ日本病巣疾患研究会。

その広報のページに「舌ストレス(咬み合わせ)と全身症状」について論文を発表しました。

緊急事態宣言延長による診療体制について

緊急事態宣言延長に対応した当院の診療体制について

患者様 各位

   
緊急事態宣言、延長決定により、
当面の間、待合室が密にならないように、人数制限をしたうえでの予約診療とさせて頂きます。
   
患者様におかれましては、ご不便、ご迷惑をおかけ致しますが、引き続き、ご理解、ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

医療法人社団健幸会安藤歯科クリニック 理事長・院長 安藤正之

医療法人社団健幸会安藤歯科クリニック
理事長・院長 安藤正之

「緊急寄稿」/歯科医流・新型コロナウイルスに負けない方法

感染源に注意し、なるべく「鼻うがい」を

今、新型コロナウイルスの猛威が、真っただ中の状況ですね。

感染防止に関しては、「マスク装着」と「他人との接触を減らすこと」が推奨され
ているのは、ご存知の通りです。
先日、病院で起こったクラスター感染の感染源は、タブレットでした。
もし、「接触感染」が今や主流だとすると、一番危ないのは「公共のトイレ」です

密閉空間のうえ、水洗するたびに糞便の細かな粒子が水とともに飛び散ります
から、やはり今は出歩かないのが一番の防止策です。

さらに、最新のデータでは「空気感染」の可能性も高まっています。
空気感染というのは、空中に舞っているウイルスに感染すること。
空気感染がルートのひとつであれば、防ぐには、とにかく換気です。窓を開け、
風通しを良くしてください。

さらに、空気感染しにくい方法として、堀田修(認定NPO法人日本病巣疾患研
究会理事長)先生は「鼻うがい」を推奨されています

これは、かなり効果のある方法で、お金もかからずにすぐにできますので、どう
か生活習慣に組み入れてください。

念のために、鼻うがい液のメーカーの動画をご紹介しましょう。
「鼻うがい」は、ぬるま湯で作った薄い塩水で行なってもよいと思います。

口腔内を健全化して新型コロナウイルスを遠ざける

さて、もしそれでも知らず知らずに感染してしまった場合は、どうしたらいいのでしょう?
ここでは、歯科の立場から、「万が一かかっても重症化しない対策」をピックアップしてお伝えしたいと思います。
まず、新型コロナウイルスに限らず、ウイルスに感染しやすい人の特徴は次のようなことが考えられます。

《ウイルスに感染しやすい人の特徴》

  • 歯周病などの歯科疾患を持っている
  • のどの乾燥 口呼吸など
  • 咀嚼嚥下の機能低下
  • 全身のどこかに基礎疾患を持っている
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 飲酒・たばこ
  • ストレス
  • 食事内容(偏食)など

飛沫感染の場合は、のどである“咽頭”にウイルスが付着して、感染が始まります。

のど(上気道)の粘膜が正常なら、唾液の糖タンパクが守ってくれています。
しかし、歯周病菌や喉の細菌は「ある酵素」を出してこのシールドを壊し、ウイルスが付着しやすくなります。

また、細菌が出す“内毒素”という毒も同じです。喉に働きかけ、ウイルスが侵入しやすくなります。

「口呼吸」は、喉が乾燥するだけでなく、異物やウイルス・細菌などが鼻の粘膜で除去されず、直接体内に入るため、風邪やインフルエンザにかかる危険性が高くなります。

さらに、冷たく乾燥した空気が直接喉へ行くため、喉にダメージを受けやすいのです。

「咀嚼嚥下の機能低下」に関しては、口腔機能低下症=オーラルフレイルという言葉が取りざたされてきました。年齢を重ねると、舌の筋肉及び、その周りの筋肉が衰えてしまうのです。

皆さんが、唾をごくんと飲むときに上下する、喉にあるでっぱりがありますね。これが“舌骨”です。
この舌骨の周りにある筋肉が衰えると、「誤嚥性肺炎」になりやすくなります。

「誤嚥性肺炎」により、なんと驚くなかれ、1日300人以上の人が亡くなっています。

*『高齢者の静かなる暗殺者:口腔内バイオフィルムとの戦い』奥田克爾より

新型コロナウイルスの比じゃないですね。

舌&舌骨上筋群が衰えると、誤嚥性肺炎だけでなく、ウイルスなどに感染した後に重篤化する確率が高くなるのです。

歯科の観点からお勧めしたい「具体的な対策」

私の考える、感染後、重篤化する人の特徴は以下の通りです。

  1. 歯科疾患を持っている人
  2. 全身のどこかに基礎疾患を持っている人
  3. 免疫が落ちている人
  4. 舌骨上筋群が衰えている人

100年前のスペインインフルエンザ(HINI型)のパンデミック時の、アメリカ人とイギリス人260人の調査では、歯科感染症のあった人は、インフルエンザに罹患したのは72%に達し、重篤になる人が多かったのに対し、歯科感染症のなかった人の罹患率は32%であったと報告されています。
なので、歯科の観点から見た対処法としては、以下のことが推奨されます。

●歯周病など治療できるものは治療をし、1日1度は入念な10分程度のブラッシングをし(特に寝る前)、喉に行く菌を減らす

帰宅時には手洗いは石鹸で良く洗い、うがいは「リステリン原液」で30秒すすぐ

※リステリン原液での30秒間のうがいは、HIV(エイズ・ヒト免疫不全ウイルス)も不活化するだけでなく、エンベロープを有するコロナウイルスも短時間で不活化すると考えられています。

常にウイルスを胃に落とすように、少しづつマメに水を飲んで、喉も潤す

舌の筋トレをし、舌骨上筋群を鍛え、新型コロナウイルス予防だけでなく、「無呼吸症候群」や「誤嚥性肺炎」にならない体を作る

特に、リステリン原液での30秒間のうがいは、HIV(エイズ・ヒト免疫不全ウイル
ス)も不活化するだけでなく、エンベロープを有するコロナウイルスも短時間で
不活化すると考えられています。

そして、「舌」を鍛えることは、摂食嚥下機能を回復させ、感染予防に役立ちま
す。
これは、誤嚥性肺炎防止のために、解剖学の専門の先生と一緒に考案した、
舌の機能回復トレーニング「シタトレ」です。

あなたの免疫を上げるトレーニング「シタトレ」
(舌機能回復トレーニング)

最初は舌の筋肉痛になり、少し痛いですが、おうちで簡単にできますから、ぜ
ひ実行して役立ていただき、これをきっかけに、健康になってください。
あと他にできる免疫アップですが、以下のことを心がけてください。

  • 良く睡眠をとり
  • 適度な運動
  • お酒はほどほどに
  • たばこはやめて、食事もバランスを考える

この機会に、「免疫アップの食事」のレシピを学ぶのもいいですね。毎日の楽し
みにもなります。
 
感染予防とは、最後は自分の体のもつ“免疫“との戦いです。

私たち歯科医師の行う西洋医学も、“患者さんの治す力”を見込んで治療をし
ています。
特に私は、治すというよりも、“患者さんの治る力“を側面から応援している感じ
です。

なので、この機会にぜひ、口の中の細菌など、自分でコントロールできるもの
はしっかり行う癖をつけ、免疫を上げる生活をしましょう。

では、これを読んでくださっているあなたへ。
新型コロナウイルスに負けず、頑張りましょう!!

安藤歯科クリニックのコロナ対策について

安藤歯科クリニックでは、この度、アメリカの歯科ガイドラインに準じて、新たな感染症対策を始めました。
歯科治療は、唾液や血液が、マイクロ飛沫として空間に出てしまいます。
患者さん自身と、我々治療スタッフのお互いが、新型コロナウイルスに交差感染をしないため、以下のことを実施いたします。

実際の模様を、写真付きで作製しましたので、詳しくはプリントをご覧ください。

医療法人社団健幸会安藤歯科クリニック   理事長・院長  安藤正之

  1. 発熱の有無・渡航の既往があるかの問診
  2. 非接触型の検温の実施
  3. 待合室での社会的距離の確保
  4. 前の患者さんの後の入念な消毒
  5. キャップ・シールド・ガウンの装着
  6. 空中の飛沫をバキュームで吸引