舌ストレス・咬み合わせ治療の体調改善

独自の研究・臨床を重ねた
舌ストレス・咬み合わせ治療の提案

舌ストレス・咬み合わせ治療

当クリニックでは院長独自に研究、臨床を重ねてきた「安藤メソッド」による「舌ストレス・咬み合わせ治療」を行ってきました。現代人の進化と顎の発達、それらに即した治療法として、患者さんの感じられる不定愁訴を少しでも改善できるよう提供をしてまいりました。舌ストレス・咬み合わせ治療の前段階の、なぜ咬み合わせが崩れてしまうのかも含めご説明していきたいと思います。

このようなお悩みはありませんか?

  • いつも舌が窮屈に感じている方
  • いつも歯が舌に当たっていると感じている方
  • 朝起きたら顎や頬の筋肉が疲れている方
  • 肩こりや首のこりを慢性的に感じている方
  • 腰痛にお悩みの方
  • 顎関節症でお悩みの方
  • 歯ぎしりが気になる方
  • 偏頭痛を慢性的にお持ちの方

いろんな医療機関で治療を試してみたものの、今ひとつ改善が見られない慢性的な肩こりや首のこり、または顎関節症や冷え性などの体の不調をいつも感じられてきた方に効果的な治療法です。例えば指圧療法などを思い浮かべればわかりやすいと思いますが、目のツボというのは目の回りだけではなく、腕や首の付け根にも存在いたします。それと同じように実は咬み合わせ等のわずかな歯のゆがみが、体の不調に大きく起因する場合があるのです。
安藤メソッドではこれらの不定愁訴を舌ストレス・咬み合わせ治療によりアプローチいたします。

なぜ現代人は首のこり・肩こりに悩まされているのか

柔らかい食べものが小さなアゴをつくる

ここに一つの実験データがあります。

これは、卑弥呼の時代から昭和までの食事を再現し、噛む回数を調べたデータです。 卑弥呼の時代では、一回の食事で約4000回51分も噛んでいるのに対し、現代は600回11分となっています。
しかし、600回も噛んでいるのかどうか? 疑問に思った私は当院スタッフに協力してもらって、1週間の朝昼晩の咀嚼回数を測りました。 その結果がこちらです。

このように300回から400回しか噛んでないことがわかりました。
テレビの食レポでも、「やわやらかーい」と、まるで硬いのが悪いような、そして、柔らかいものが最上のような言動が見受けられます。これらが私たちのアゴを小さくした元凶なのです。

舌ストレスの出現・舌ガンの増加

我々の歯列(歯並び)の中には舌があります。歯列は舌の格納庫とも言えます。今、この歯並びに危機が迫っています。
写真1のように、きれいな歯並びの人は、舌がゆったりとできるスペースがあります。
しかし、写真2のように歯並びが狭いと、舌の居場所が狭くなってしまい、写真3のように舌に歯の痕がついてしまします。

写真1

きれいな歯並び

写真2

狭い歯並び

写真3

矢印は歯の痕(歯痕)

この歯の舌に対する刺激を私は「舌ストレス」と名付けました。
この舌ストレスは、ひどくなると舌ガンを発症する可能性があります。舌ガンまで至らなくても、舌が歯を恐れて逃げることで、アゴの位置を変化させます。アゴの位置がずれることで、首のこり・肩こりを発症するのです。
現代人の首のこり、肩こりの原因の8割は、歯が原因だと私の治療データは物語っています。

未来人の顔 我々はこの先どうなるのか?

こちらは人類学の泰斗である、馬場悠男先生の発表された、未来人の顔、です。縄文人と弥生人の混血である我々は、この先右上の細面の顔になると予測されています。事実、真下の顔が30年前の日本人でしたが、患者さんの顔を拝見するにつれ、今は右の顔に移行していると実感します。
そのような顔になった時、我々の歯列はどうなっているのか?

参考:未来の日本人の顔(出典「顔」の進化馬場悠男著)

下のイラストは、左がチンパンジー、右が人の歯列の広さの比較です。

本来人間は、広い楕円形でなければなりません。しかし、下の模型を見てわかる通り、すでにチンパンジーに近いアゴの狭さを持っているヒトが今現在も出現し始めています。このままいくとどうなるのか?おそらく舌ガンは今の10倍以上になるのではないか?と私は危惧しています。
そうならないために我々は何をするべきか?小児からの矯正も必要でしょう。
しかし、最も大切なのは、食育だと思います。小さなころから硬いものを食べ、良く噛む習慣を身に着けることで、これらの舌ガン予防にもなります。肩こり首のこりの予防にもなります。舌の訓練にもなります。
これからの時代は、食育がキーワードになってくる。そう確信しています。

咬み合わせ不全とはなにか

咬み合わせ不全は見過ごされてきた現代病

現代病とは、読んで字のごとく、昔は存在しなかった病気で、今の時代を生きる現代人にだけ起こる病気のことをいいます。では、“咬み合わせ”のどこが現代病なのでしょうか?まずは、そこからお話しをしていきます。

人類が生まれて以来、50万年は常に飢餓との戦いでした。その人類の歴史の中で、この50年だけは、史上初の飽食の時代となっています。
その結果、各分野にさまざまな影響が出ています。そのひとつが栄養過多。その例として、ここ50年間の日本人の成年男子の身長で見てみましょう。31歳成年男子でみると、この50年で平均身長は、160cmから172cmに伸びています。これは、数値で表すと1.08倍であり、“栄養過多”がもたらした変化のひとつです。この変化には、遺伝はほとんど関係していません。

平均身長があがったことによる歯への影響

さて、栄養により日本人の身長が伸びたのは喜ばしいことですが、“歯”に関してはどうでしょうか。実は、人間の歯は、赤ちゃんがまだ生まれていない胎生期6週間~8週間で乳歯が発生します。
胎生20週ぐらいからは、今度は永久歯が発生するといわれているので、その後、生まれてからどれだけ栄養を摂取したかで、歯の質・大きさが決まることになります。だから「歯の大きさ」は、“後天的”といえるのです。

では、現代人の歯の大きさは、どれぐらいになっているのでしょうか?これに関しては、きちんとした数値がありませんが(昔のデータが改訂により消滅)、解剖で使うシェーデル(骸骨模型)と現代人の歯を比べると、やっぱり1.08倍以上の差があることが確認できます。

やはり、骸骨になっている昔の人の歯は小さくて、現代人の歯はすごく大きいのです。そう、今の人には、まるでビーバーのような前歯が多いのです。そして、もし現代の歯の大きさが本当に1.08倍になっているのなら、それぞれの歯を1.08分の1のサイズまで小さくしてあげないといけないのです。そうでなければ、口の中でそれぞれの歯が邪魔をし合うことになるからです。けれども、私の場合は、あまり削ると沁みてくるので、必要最低限度の調整でとどめています。

現代人は大きくなった歯と比べて、顎はより小さくなった

さて、この50年で歯は大きくなりましたが、一方で、歯が並ぶ土手(顎の骨)の大きさはどうなったでしょうか?ご存知の方も多いと思いますが、実は、現代人の顎の方は小さくなっているのです。それも、ただ小さいだけでなく、イヌ科のように、アーチが細長く変化してきています 。
なぜでしょう?それは、現代人が昔に比べてかまなくなったからです。かまないと、顎が発達せず、縦長のアーチになってしまうのです。

卑弥呼の時代、ヒトは1回の食事に、約3000回の咀嚼をし、食事時間は、約57分もの長い時間をかけていたといわれています。ところが、これが江戸時代になると、サムライが伝統的な日本食を食べた場合、かむ回数が約1400回に減り、食事時間は27分と短くなっています。
では現代人はどうでしょうか?スパゲッティやカレーを食べるときには、約600~700回の咀嚼が行なわれます。そして、その食事時間は、なんと7分という短さになってしまいました。
先ほども申しました通り、かむ回数が少ないと、筋肉で引っ張られる力が弱くなり、顎が大きく発達しないためイヌ科のような細い顎となり、舌のお部屋(舌房)がどんどんせまくなってしまいます。

現代人の顎と顎関節症への影響とは

顎の骨が小さくなることでの影響

それでは、歯が大きくなり、なおかつ顎の骨が小さくなったら、ヒトは一体どうなるのでしょうか?
まず最初に申し上げておきたいのは、“下の顎と上の顎はくっついてない”という事実です。実は、下の顎は、咀嚼筋群という、4つのかむ筋肉でつりさげられているだけで、上顎とつながってはいないのです。そして、上の顎は頭のホネ(頭蓋骨)と一体化しているために動きません。一方で、下の顎は、筋肉でつながっているだけなので、ブランブランとしています。下の顎はバネでつながっていますので、どちらにでも動くのです。

縄文人の歯並び

「顎関節症」改善も、まずは「舌」から

今、皆さんは、私の文章を読むのに、歯を食いしばっていますか?どちらかというと、歯は咬み合わせずに、少し開いた状態になってはいないでしょうか。この状態を“安静位空隙”と呼び、世界平均で約2ミリ開いています。つまり、上下の顎の位置は、かんでないときは、“歯では決まらない”のです。

では下顎の位置は何で決まるのでしょうか?実は、“舌”の位置で決まるのです。もし、左の歯が大きくて、しかも尖っていたとするならば、舌は左の歯をいやがって、右に避難します。すると、下の顎も一緒に右にずれるのです。

さらに悪いことには、前章で述べたように、舌のお部屋(舌房)は、歯が大きくなり、顎は小さくなって、どんどん狭くなっているのが現代人。口内に“歯の尖り”がたくさんある人は、舌の居場所がなく、いつも舌が緊張していることになります。

例えるなら、もともとは舌の部屋(舌房)の大きさは、部屋の広さで言うと3LDKあったものが、歯が大きくなってしまった為に、2LDKとなり、さらには、顎が小さくなった為に、1LDKにまで小さくなってしまった。そして、歯が尖り、ナイフのようになったことに関しては、例えると、トイレのドアを開けたら、ナイフを持った知らない男が立っている、みたいなもの。要するに、トイレはあるのだけれど、怖くて使えない、というわけです。
では、なぜ舌が逃げなければならないのか? やはり、恐ろしくて、逃げざるを得ないのです。次はこれについてお話ししましょう。

下の顎は、“舌”が原因でずれている

「歯が尖ると、なぜ舌が逃げなければならないのか?」ということを説明いたしましょう。あまり知られていませんが、舌の癌の原因の99%以上が、刺激によるものです。そして、その刺激には、①化学的刺激と②物理的刺激の2つがあります。

まず、①の化学的刺激とは、簡単にいうと、お酒とタバコが原因です。そして、②の物理的刺激とは、“舌がこすられる、摩擦を受けること”であり、この刺激によって、癌が起こる可能性が生じてしまうのです。
それが嫌で、舌は常に歯の尖りから逃げようとするのです。

もし、あなたの左右の奥歯が大きくて、なおかつ尖っていたとしたら、あなたの舌はどうなるでしょうか?かなり前に流行った言葉ですが、若い女の子が胸を両脇から締めつけるように強調したポーズを作って、「だっちゅーの!」と言うのがありましたね。いってみれば、舌は緊張して、まさにこのような状態になっているのです。
治療をした後、患者さんたちが皆、口を揃えて「私の舌は、こんなに緊張していたんですね」とおっしゃいます。ほとんどの方の舌が、口の中で、それぐらい緊張状態にあるのです。

まとめ舌の緊張を解くには

私の治療は、まず“舌と頬粘膜のストレスを取る”ことから始まります。
基本的に、咬み合わせの高さ自体を変えなくても、“舌”と“頬の内側(頬粘膜といいます)”の恐怖を取ってあげるだけで、かむ音が変わってきます。この調整で、実に気持ちのいい高くて大きな音が出るようになるのですが、これは咬み合わせ調整をする前に起こる現象なので、皆さん例外なく不思議そうな顔をしています。つまり、これこそが「下顎の位置を決めているのは舌である」という証明であり動かぬ証拠なのです。

当クリニックによる舌ストレス・咬み合わせ治療では、まず舌と頬粘膜の恐怖を除去し、下顎のズレを無くしてから、咬み合わせの調整に移ります。その調整量は、わずか0.1ミリ程度で、髪の毛1本分です。

それにしても、なぜこんなにわずかな調整量で、大きな変化があるのでしょうか?
実は、人間の身体は、自分で調整しようとする力が働くので、その程度の調整量で済むのです。そして、歯にも同じことがいえるのです。ただし、歯医者さんが作った人工のかぶせ物やさし歯は別。ほぼ例外なく、大きくずれているので、調整量も多くなります。その理由については、また後で説明しましょう。
また、皆さんの中には、むし歯でもない歯を削ることに、抵抗がある方もいらっしゃるようですが、調整後はピカピカに研磨し、元通りの状態になるので問題ありません。

親知らずと咬み合わせの関係とは

親知らずは、百害あって一利なし

歯科医の中には、「親知らずを残せ」という人がいますが、これは歯が抜けた時のための、“予備のストック“という意味合いでの話で、「咬み合わせ」という点を考慮していません。咬み合わせの観点からみると、親知らずは実に厄介な存在なのです。以下に、その理由を列挙してみます。

  • 土手(顎の骨)がもともと小さいのに、親知らずが生えるスペースがない
  • 親知らずが無理やり出て来れずに埋まっている場合、むし歯や歯周病、他の炎症にもなりやすい
  • 萌出する力で、歯のアーチを崩してしまう

そして、最も大きなポイントとして、親知らずがあることで「4.咬み合わせが崩れてしまう」ことが問題になるのです。

まとめ親知らずは抜くか抜くべきか

基本的には、他に歯がないのならともかく、他の歯が揃っているのならば、親知らずは抜くべきです。
出来れば、20代で抜いておくと、後で大変な思いをしなくてすむでしょう。けれども、親知らずが完全に横になって骨の中に埋まっている場合は、そのままにしておいてもいい場合もありますから、ケースバイケースと言えるかもしれません。

歯科治療が、咬み合わせを狂わせている?

つめ物・かぶせ物は天然歯のように再現すべきか?

今までお話ししてきたように、たとえ天然歯でも、現代人の歯が大きくなってしまっていることを考慮すると、決して完璧ではないのです。しかし、歯を作る技工士たちは、「天然歯をお手本に作るように」とずっと教え込まれてきました。
もし、彼らが天然歯と同じ大きさに作ってしまったならば、舌はどう反応するでしょうか?もちろん、舌はさらに嫌がります。なぜならば、自分の歯ではなく、異物が入るわけですから、こちらの方がさらに害がある訳です。
やはり、人工の技工物(つめ物、かぶせ物、さし歯他)は、小さく、舌の邪魔にならないような形で製作するのがベストです。

歯科治療が、咬み合わせを狂わせているという事実

咬み合わせは、かぶせ物やつめ物をセットすることでも、崩れてしまいます。これは、治療上致し方ないのですが、①セットの時にギューっと噛んでもらう、②歯と歯の間をきつくしてセットすることにより、問題を引き起こしてもいます。
我々歯科医師が、さし歯やかぶせ物をセット時に一番怖いのは、セットした物が接着セメントの反発で浮き上がることです。一度セットしてしまえば、再度除去することは通常考えられず、また、浮き上がってしまったら、そこからむし歯になる危険もあります。そこで、セット時には、「親の敵のように噛んでください」と声をかけるのですが、その反動で、歯が高くなってしまうのです。ギューっと押しこんだ反動で、反発して、逆に出てくるのです。

②の「歯と歯の間をきつくしてセットする」も同様です。歯間をゆるくしてしまうと、お肉や野菜が、歯と歯の間にはさまってしまうので、避けなければなりません。そこで、適正な範囲内できつくするのですが、これによってまわりの歯が大幅に動いてしまうのです。

まとめ咬み合わせを整えるために行う治療のポイント

歯の歯ぐきから出ている部分は、外側から、エナメル質、象牙質、歯髄(神経)の3層からなっています。
その中で、エナメル質だけは神経がありません。エナメル質は、96%が無機質で、モース硬度の6か7と言われていますから、ナイフでも傷がつかない硬さで、人体では一番硬い組織です。その厚さは2ミリ程度あり、その範囲なら削っても痛くない場合がほとんどなのです。実際に歯科矯正では、歯と歯の間をかなり削りますし、江戸時代の侍のように、1回の食事で1600回程度噛んでいれば、歯は自然に擦り減ってくるものなのです。

言い換えれば、私の調整は、自然に擦り減るはずのことが現代はできていないので、その代りに人工的に摩耗させている、と言えばいいでしょうか。いずれにせよ、調整で削る歯の量はほんのわずかなので、まったく問題はありません。

安藤メソッドによる
舌ストレス・咬み合わせ治療の体調改善

安藤メソッドによる「舌ストレス・咬み合わせ治療」は当クリニックの院長Dr.安藤が約25年ほど前から研究、臨床を重ねてきた治療法です。
もともとは、インプラントや審美治療を専門とした現代歯科医療を提供する歯科医師でしたが、1989年から歯科医療ではまだ完全に解明しきれていない“咬み合わせ治療”の領域に踏み込み、肩こりや腰痛、その他不定愁訴改善の独自の治療法として「安藤メソッド」が確立いたしました。2005年ごろに、「舌」の重要さを改めて認識をし、まず„舌ストレス”を解消した上で,”咬み合わせ治療”に進む方法が確立しました。
この治療では臨床を始めて30年で約3000人を超える方々の治療に携わってきました。

実際の舌ストレス・咬み合わせ治療の体調改善

安藤メソッドとは、「咬み合わせは現代病である」という理論のもとに、

  • 頬粘膜と舌の恐怖を取る
  • その次に、咬み合わせの0.1ミリ程度の調整を行う

という術式を確立してできたものです。現在日本で行われている咬み合わせ治療には、“足し算”と“引き算”の2種類の治療法があります。

“足し算”の治療法

“足し算”の治療法とは、マウスピースなどを使用するなど、歯を削らずに治療をする方法。
これは歯を削らずに済むため、ドクターのストレスも少なく、全国の歯科大学の口腔外科で行われている、スタンダードな治療といえます。

“引き算の治療”

Dr.安藤は、咬み合わせ治療の本質が「現代病」であり、「歯が大きくなったため起こる疾患」であることを踏まえた理論体系を打ち立てました。
そこで、この理論に沿って、「引き算」の治療、つまり、まず「歯を削り、形を整える」ことから進めます。

これらが、治療法の根幹の部分です。
とはいえ、治療はほぼ無痛です。なぜならば、歯の表面を覆う“エナメル質”は、アパタイトというカルシウムからなる素材で、細胞がない鎧のため、削っても痛くないのです。また、「そのあと歯が弱くなって、むし歯になりやすいのでは?」という疑問を持つ人もいるでしょうが、これも心配ありません。昔の人々なら、食事の際に何千回も噛むことで、歯はお互いの摩耗により自然に擦り減ってしまったのですが、現代人には、それがないからです。その分を、この治療法で補正しているとお考えください。

よくある質問と回答

咬み合わせが悪いと体のどんなところに影響が出るのでしょうか?

大きくは、体の不調と音声にでます。体の不調は、代表的なもので、肩こり、首のこり、顎関節症といわれる、顎の病気などがあります。
偏頭痛、背中の痛み、腰痛も多いです。
声に関しては、言葉がこもる、滑舌、特定の音(母音子音)が発音しにくい、などがあります。 詳しいご説明は以下の「発声・滑舌改善」ページをご参考にして下さい。

発声・滑舌改善

咬み合わせは発声・発音にも影響がありますか?
ものすごく影響があります。発声・発音というのは、声帯で作りだした音源を、舌の形でいろいろなバリエーションに変化させています。
その舌の動きに多大なる影響を与えるのが「歯」なのです。
また、口の中は、咽頭腔という名の「共鳴腔」であり、歯はその容積や形状にも影響を与えています。具体的に言うと、サ行は前歯、タ行は横の歯、と対応する歯が大体決まっています。
特に歌手や声優、アナウンサーなどは、発声練習や滑舌の練習をしているので、”歯”の形を変えると著しい改善が認められます。ですので、安藤メソッドによる“舌ストレス・咬み合わせ治療”は、「特にプロに効果がある治療法」といえるでしょう。また、お仕事柄、声を使って相手に考えなどを伝えなければならない、企業トップの方や営業の方、講演などをされる方にも効果的な治療法と言えます。
しかし、これはあくまで声に関して。肩こりや腰痛などの、不定愁訴の改善ならば、どなたも大いに関係があります。
“声のプロ”の方たちも、肩や首、腰が楽になり、みなさんダブルで喜んでいただいてます。
咬み合わせの治療はどのように行いますか?
99%は、歯を丸め、削っていきます。とはいえ、無痛です。エナメル質という、よろいの部分に限っているからと、ごくわずかの量なので痛くないのです。
現代人は、顎が若干小さくなり、歯がものすごく大きくなっているので、 矯正をした人でも、歯の大きさ自体が舌に影響を与えています。 簡単に言うと、舌に当たり、舌が嫌がって逃げているのです。それらを調整した後、咬み合わせ調整は、わずか0.1ミリ程度です。
でも、たったこれだけで大きく変化が出るのが、口の中なのです。
一度治療すれば再発することは ないのでしょうか?

再発はします。なぜならば、生きている限り、口の中にも変化はあるからです。
咬み合わせの治療を3回で1セットにしているのは、1回では後戻りを してしまうのと、2回目、3回目は、その人に合わせてブラッシュアップするためです。では、なぜ後戻りするのか?の理由を説明いたします。

  • せっかく丸めていても、上下の歯がかむことによって、お互い摩耗しあって、また尖るところが出てくるからです。砥石で研磨し合っていると思えばいいですね。
  • 歯は常に動いています。しばらくすると、外側や内側に傾斜しつつ移動をしたり、出てきたりします。
  • 歯ぐきがやせ、息がもれたりするなど、加齢によるものがあります。
  • 歯は血管の上に浮いているため、強いストレスがあると浮いてきます。
  • 歯科治療のかぶせものやつめものによる、形態や高さの不良。

これらを勘案すると、少なくとも1年に一度、微調整をすると、いい状況を保てるでしょう。声のプロは半年に1度がベストですね。

自分の咬み合わせが悪いかどうかを知る方法はありますか?

分かりやすい方法が3つあります。

咬み合わせの音

まず、自分でカチカチかんでみてください。
良い咬み合わせは「カンカン」と乾いた高い音で、単音がします。良くない咬み合わせは、次の3つの特徴があります。

  • かんだ時の音が、カシャカシャなどの濁音である
  • 同じく、かんだ時に二重の音がする
  • かんだ音そのものが小さい

良い咬み合わせは、奥歯左右上下の16本が、同時に当たります。ですので、音が大きいのです。また、濁音ではなく、乾いた音になります。

首や肩の筋肉のこり

首の周りの筋肉がこっている場合は、ほとんど咬み合わせが原因と言ってもいいです。 肩のこりも60%ぐらいの確率で咬み合わせが原因の場合があります。

顎の関節の症状(顎関節症)

  • 口を開けると痛い
  • 開けた時に顎の関節で音がする
  • 顎が開きにくい

これを顎関節症の3兆候といいます。これらのどれかがあると、咬み合わせが良くない、と言っていいと思います。当クリニックの安藤院長は経験から現代人の97%の人が、咬み合わせに問題があると感じています。

治療には保険が使えますか?

残念ながら使えません。 3回1セットで、429,000円(税込み)、相談料は1時間44,000円(税込み)になります。
ただし、この値段はインプラント治療1本よりも安い値段です。私たちにとっては、インプラントオペよりも10倍も神経を使い、また時間もかかる治療となっています。
しかも、この治療法は当クリニックの安藤院長が研究開発したものですので、今のところ他にこの治療ができるドクターはおりません。特に患者さんが、声のプロや声を使う職業に就かれている方なら、より微妙な調整が必要です。
その人本来の声や発声方法を尊重した特殊な治療だということをご理解ください。ちなみに、簡単な流れをご紹介します。

  • 1回目治療・術前・術後検査 約2時間
  • 2回目の治療 約1時間
  • 3回目の治療 約1時間(音声治療で、声のプロは再度の録音をする場合がございます)

良い咬み合わせは、奥歯左右上下の16本が、同時に当たります。ですので、音が大きいのです。また、濁音ではなく、乾いた音になります。

費用について

項目 治療費(税込み)
相談料(1時間) 44,000円
治療費(3回1セット) 429,000円

首こり・肩こりを改善する
「舌ストレス・咬み合わせ治療」

安藤メソッドによる「舌ストレス・咬み合わせ治療」は当クリニックの院長Dr.安藤が約25年ほど前から研究、臨床を重ねてきた治療法です。
もともとは、インプラントや審美治療を専門とした現代歯科医療を提供する歯科医師でしたが、1989年から歯科医療ではまだ完全に解明しきれていない“咬み合わせ治療”の領域に踏み込み、肩こりや腰痛、その他不定愁訴改善の独自の治療法として「安藤メソッド」が確立いたしました。2005年ごろに、「舌」の重要さを改めて認識をし、まず„舌ストレス”を解消した上で、”咬み合わせ治療”に進む方法が確立しました。
この治療では臨床を始めて30年で約3000人を超える方々の治療に携わってきました。

お問い合わせ

TelContactPageTop