第6回 幼いころの歯科ケアは未来への投資

前回は具体的に顎を大きくするにはどうしたらいいか?というお話をしましたね。

今回は一生を通じて口の中で何を気をつければいいのか、ということを表した口腔ケア年表というものを作成いたしました。


今日は前編、0歳から12歳まで何を気をつければいいか?ということをお話ししたいと思います。

まず0歳から2歳までですね。
知っている方も多いと思いますが、この時期に一番気をつけることは親から子供へ移る虫歯菌です。
虫歯菌は2歳までに抑えきると、その後定着しないという結果もありますので、できるだけ唾液の接触を抑えるということを気を付けて頂きたいです。

そして3歳になると乳歯列が完成します。
3歳で乳歯列が完成して、4歳、5歳、6歳とだんだん顎は大きくなっていきます。
その時に、歯と歯の間に隙間ができてくるんですね。
乳歯というのは5歳ぐらいになると、”隙間があるのが普通なんだ”ということを覚えておいてください。
永久歯は乳歯より横幅が大きいので、乳歯の時には隙間が必要なんです。
その隙間があるから、永久歯に生え変わった時にちゃんと並べるというわけです。

そして6歳になると6歳臼歯、歯科では6番と呼ぶ大事な大事な歯が生えてきます。
この歯は歯科界では最も咬み合わせに大切な歯という敬意を込めて 「キー・トゥー・オクルーザル(咬み合わせの鍵)」という名前がついています。
先程、0歳から2歳頃までの間に虫歯菌が親から子に移ると言いましたが、この6番が生えてくると今度は歯周病菌も移りやすくなります。

菌が移る経路は親から子が一番多いですが、親から子供にいき子供から子供、また子供というルートもあります。
なぜかというと、子供は接触頻度が高いからです。
もつれあって遊んでいますから、どうしても移る可能性が出てきます。
ですから親がきちんと歯周病、虫歯のケアをして唾液の中の菌数を少なくする。
そうすると、子供に移りにくくなります。
予防はまず親から、ということを覚えておいてください。

ちなみに、歯磨きをしっかりやるのは最低1日1回で結構です。
しっかりというのは10分程度磨くことを指します。
いつ磨くかと言うと、もちろん寝る前ですね。
寝ている時は唾液が少ないので、菌が増えやすくなります。
ですから、寝る前にしっかり磨いておく、ということが一番大事です。

なぜ1日1回なのか?

これには理由があるんです。
実は口の中の菌というのは、磨かずに1日経つと爆発的に増えます。
そして一週間磨かないことで口の中は菌でいっぱいになり、それ以降は菌が増えなくなるんです。
ですから1日1回しっかり磨くというのは、とても大事な事なんですね。

「10分はとても長い」と思ったあなた。

普通に考えると長いかもしれませんが、お風呂で浸かっている間磨いたり、テレビを見ながら磨いてください。
この時、歯磨き粉はつけなくてもいいです。
歯磨き粉をつけたい人は、最初に歯磨き粉をつけて磨いてゆすぎます。
その後10分間歯磨き粉をつけないで、唾液で磨いてください。
唾液はどうするか?
唾液は天然の良薬ですので飲んでしまっても大丈夫です。

10分間ぐらい磨くのですが、歯磨きは目的によって磨き方が違います。
例えば、虫歯の予防や歯周病の予防、歯周病の治療というように全部違うんですね。
歯の磨き方に関しては口、腔ケア年表の説明が終わった後に別の動画でご説明します。


さて、あなたのお子さんが5歳6歳になっても乳歯の隙間がなかったらどうすればいいか?というお話をしましょう。
6歳から12歳までは、骨がまだ柔らかくて顎が大きくなる時期です。
ですから、小児矯正にかかれば広い縄文顎にすることができます。
この時期が矯正をするチャンスです。

そして矯正をするなら、歯並びというものが舌の入れ物であるということを理解している歯医者さんを選んでください。

今日は12歳までの注意点についてお話しました 次回は思春期以降の方の、口腔ケア年表における注意事項をお話したいと思います。