第20回 「もしかして、私も?」舌が原因?知られざる“舌ストレス”の話
こんにちは。東中野で開業し、微生物・生理学・解剖学を再学習して「咬み合わせと全身の関係」を1990年から研究してきた、舌ストレスと咬み合わせ治療の歯科医、安藤正之です。2018年には「舌ストレス症候群」として理論を確立しました。
日常的な肩こり、首こり、腰痛、頭痛…その原因は意外にも「舌ストレス」かもしれません。今回は特に「舌癌」との関係にフォーカスし、科学的にわかりやすく解説します。
若い人でも舌癌が増加、その理由とは?
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過去30年で口腔がんの患者数は約3倍に増加(約7,000人→2万人超)。近年は特に若い人の患者割合が増加傾向です。
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口腔がんと聞くと、「お酒」や「タバコ」が原因と思われがちですが、若い人には喫煙や飲酒歴が乏しい場合も多く、メカニカルな刺激、つまり 歯や入れ歯などの物理的刺激が無視できない要因です。
舌癌の約60%は「舌の側面(舌縁)」に発生
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特に舌の側面は、歯との接触で絶えず刺激が加わる部位。
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東京歯科大学・柴原先生らのCT研究では、特に第6歯と第7歯の歯列が5mm以上舌側に倒れている「歯列狭窄」ケースで、若い患者の約92%にこの特徴がありました。
*要点まとめ*
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第6歯が原因の場合は約74%
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第7歯の場合は約32%
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なぜ第6・第7歯が問題?
動きの速い舌は、前歯(4〜5番)であればうまく避けられることが多いのですが、第6・7歯は後方のため舌が無意識に救避しづらい構造。結果として24時間、慢性的な刺激が加わり続けるのです。
メカニカル刺激が舌癌リスクを高める証拠
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1989年・木村先生の研究、「若年者における舌癌の発症誘因に関する臨床的考察」
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1995年・佐藤先生による「舌癌の発生とメカニカル刺激の影響」研究
これらの先行論文でも、歯の位置異常による物理的刺激が舌癌誘発の危険因子であることが示されています。しかし、若年者の舌癌は稀だったため、これまではあまり注目されていませんでした。それが最近の症例増加で、改めて注目されているわけです。
「咬み合わせ治療」は縦だけじゃない:横方向も重要!
これまでの咬み合わせ治療は、主に噛み高さ(縦方向)の調整が中心でした。ですが…
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**舌ストレスや頬・唇などの「柔らかい組織の横方向刺激」**を軽減する調整が非常に重要
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この横調整によって、肩こり・腰痛・めまい・片頭痛などの不定愁訴改善が期待できる
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滑舌の改善や、アスリートのパフォーマンス向上にもつながる
このように、全身の不調や日常の困りごとを解決するには、「口の中のストレスケア=咬み合わせ治療」がとても有効なのです。
まとめ:舌ストレスは、実は身近な「発がんリスク・不調原因」
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若者の舌癌増加は無視できない問題
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原因の多くは、歯列狭窄による舌への慢性的な刺激
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咬み合わせ治療には縦調整だけでなく「横調整」が不可欠
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その結果、肩こり・首こり・片頭痛など身体症状にも好影響!
あなたの「舌ストレス」度、チェックしてみませんか?
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首や肩がつらい
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滑舌に違和感がある
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健康診断で口腔内の問題を指摘された
こんな方には、まず歯の横位置や咬み合わせをチェックしてみることをおすすめします。東中野のクリニックでは、CT撮影や検査によって「舌ストレスリスク」を可視化し、根本的な改善へ導いています。
専門性と安心感を込めて:舌ストレス治療の拠点
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東中野で開業中
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1990年より「咬み合わせと全身の関係」研究スタート
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2018年「舌ストレス症候群」命名・理論確立
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微生物・生理学・解剖学を再学び直し、科学的アプローチで治療
これだけの知見と経験を土台に、「安心・信頼できる」治療を提供しています。
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