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クリニックブログ / 舌ストレス改善委員会

第17回 滑舌が悪い…それ、実は歯が原因かもしれません

滑舌が悪い…それ、実は歯が原因かもしれません

「最近、人と話していて聞き返されることが増えた」
「滑舌が悪いって言われたけど、原因がわからない」
「サ行やタ行が言いにくい気がする…」

こうした悩みをお持ちの方へ。もしかすると、その滑舌の悪さ、原因は「歯の位置」と「舌ストレス」にあるかもしれません。

東中野で咬み合わせと舌ストレス治療を行う歯科医師・安藤正之は、千葉工業大学の大川茂樹副学長とともに「歯と音声の研究会」を立ち上げ、日本音響学会で7回にわたり研究発表を行ってきました。今回は、その研究を通じてわかってきた「歯と滑舌の関係」についてわかりやすくご紹介します。

声が生まれる3つのステップ

私たちの「声」は、実はとても繊細な仕組みで作られています。以下の3つのステップで成り立っているのです。

  1. 息を吐く(腹式呼吸)

  2. 声帯で音をつくる

  3. 口の中で“言葉”にする

このうち、1と2はボイストレーニングや耳鼻科での対応が可能ですが、3番目の「口の中で言葉にする」部分は、歯科の専門分野です。ここに大きく関わってくるのが「歯の位置」と「舌の動き」、そして「舌ストレス」です。

舌は歯を恐れている?

舌や唇、頬はとても柔らかい組織です。一方で、歯は硬く、鋭く、舌にとっては「ぶつかると怖い存在」。特に歯が内側に傾いている場合、舌はその部分を避けて動くようになります。

この「舌が避ける動き」こそが、発声を遅らせたり、音を正確に作れなくする原因なのです。

例えば、**サ行(さしすせそ)**は、舌が上の前歯の裏あたりに軽く触れることで発音されます。しかし、前歯が内側に倒れていると舌がそこに触れるのを避け、「さ」が「は」に聞こえることもあります。

「しろたさん」が「ひろたさん」に聞こえる…。これはまさに歯の位置が音声に影響を与えている例です。

前歯だけじゃない?滑舌に影響する他の歯

「たちつてと」などのタ行の音も、実は歯の位置と密接に関係しています。下の4番・5番の歯(いわゆる小臼歯)が内側に倒れていたり、上の歯とのバランスが悪いと、タ行の発音が不明瞭になります。

このような状態が続くと、自分では正しく発音しているつもりでも、周囲には「聞き取りにくい」「滑舌が悪い」と感じられてしまいます。

滑舌の悩みは歯科で解決できる場合があります

滑舌の悪さは、単に話し方や舌の使い方の問題だけでなく、「歯の位置」「舌のストレス」「咬み合わせのズレ」といった物理的な要因が大きく関係しています。

実際に、私たちの治療では、前歯の傾きや咬み合わせの微調整を行うことで、発音が明瞭になり、話すことへのストレスが減ったという方が多くいらっしゃいます。

これは、声を「音」にするための調音器官(舌・唇・頬)が、物理的な妨げを取り除くことで、本来の動きを取り戻すためです。

発声トレーニングの前に、まずは“歯”をチェックしてみてください

滑舌に悩んでいる方は、まず自分の歯並びや前歯の角度をチェックしてみてください。そして、それにより舌の動きが制限されていないかを確認することが、滑舌改善の第一歩となります。

ボイストレーニングや発声練習ももちろん大切ですが、それ以前に口腔内の物理的環境を整えることで、より効果的な成果が期待できます。

不定愁訴に困るすべての方へ、1度あなたの口(舌ストレス)を確認してみませんか。お気軽にお問合わせフォームよりご相談ください。

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