第16回 そのマウスピース、逆効果かも?首こり・肩こり・不調の原因になる理由
1. はじめに:その不調、実はマウスピースの使い方かも?
慢性的な肩こりや首こり、腰痛。整形外科や整体に通ってもなかなか良くならない——そんな経験はありませんか?実は、その原因が「マウスピースの使い方」にあるかもしれません。
東中野で咬み合わせ治療を専門とする歯科医・安藤正之院長は、「舌ストレス」という新しい視点から全身の不調を読み解いています。今回は、マウスピースの間違った使い方がもたらす「筋肉センサーへの悪影響」についてお伝えします。
2. 歯は常にかみ合っていないのが正常な状態
私たちの歯は、実は常に噛み合っているわけではありません。通常、上下の歯の間には「安静空隙」と呼ばれる2~4mmほどの隙間があり、この空間があることで、顎や顔の筋肉が自然なバランスを保てるようになっています。
下顎は「ブランコ」のように自由に動く構造であり、このバランスを保つのが「筋紡錘(きんぼうすい)」という筋肉内のセンサーと顎関節にあるセンサーです。これらが協調することで、正しい咬み合わせの位置が保たれているのです。
3. マウスピースの厚みが生む「舌ストレス」と全身の不調
では、マウスピースを長時間装着し続けるとどうなるのでしょうか?
市販のマウスピースや一部の治療用マウスピースには、1~2mmの厚みがあります。この厚みがある状態で上下の歯が常時接触すると、筋紡錘が「これは噛みしめている状態だ」と誤認し、必要以上に筋肉を緊張させてしまいます。
その結果、「肩こり」「首こり」「腰痛」などの全身の不調が現れることがあります。これは、舌ストレス症候群とも深く関連しています。
4. 精密な咬み合わせ調整がもたらす身体の変化
安藤院長の咬み合わせ調整では、なんと0.1mm単位で調整を行います。この微細な調整で、肩こりや腰痛が改善されるケースもあるほど、口の中のバランスは繊細です。
逆に、1~2mmもの厚みがあるマウスピースを日中も含めて長時間使用していると、センサーの機能が破綻し、精密な治療が効かなくなるリスクがあるのです。
5. 正しいマウスピースの使い方とは?
マウスピースは「夜間の歯ぎしり防止」目的で使用するのが最も望ましいとされています。日中の装着は避け、歯が自然に離れている安静空隙を保つことが大切です。
本来、歯科治療は「自然治癒力をサポートする」ものであり、体に無理をさせてはいけません。安藤院長の治療方針は、まさにこの自然なバランスを尊重したアプローチです。
6. あなたの不調、マウスピースのせいかもしれません
「肩こり」「首こり」「腰痛」の原因が、実は日中のマウスピース装着による咬み合わせのズレや、筋肉センサーの誤作動にある可能性。ぜひ一度、専門的な視点から「舌ストレス」についてチェックしてみませんか?
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