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クリニックブログ / 舌ストレス改善委員会

第15回 肩こり・首こりの原因は“夜のあなた”かもしれません

マウスピース、いつ使うのが正解?──“夜だけ”にする理由

「朝から肩がこる」「首が重だるい」「疲れが取れない」……その原因、実は夜のあなたにあるかもしれません。今回は、舌ストレスと咬み合わせ治療を専門に行う歯科医・安藤正之先生の見解をもとに、マウスピースの正しい使い方とその重要性について解説します。

それ、本当に歯ぎしりだけ?

「歯ぎしり」という言葉は広く知られていますが、実はもう一つ「噛み締め(くいしばり)」という現象も存在します。歯ぎしりは横揺れする動き(グリッグリッ)、噛み締めは縦方向に強く力をかける(グ~ッ)動きです。どちらも無意識のうちに行われるため、自覚がないまま朝を迎える人がほとんどです。

特に歯ぎしりの力は想像以上に強く、研究では男性で約260kg、女性でも160kg近い力が加わることが確認されています。これは警察犬の咬合力(約150kg)を上回り、ライオンの咬合力(約300kg)にも迫るレベル。そんな力が寝ている間に、あなたの歯や顎に毎晩かかっているかもしれないのです。

マウスピースは“夜だけ”使う

では、この強大な圧力からどうやって歯を守るか?──その答えが「夜だけマウスピースを装着する」という方法です。

マウスピースの主な役割は、歯ぎしりや噛み締めによるダメージを“和らげる”ことにあります。特に、寝ている間は自分の意思でコントロールができないため、マウスピースを入れて物理的に歯や顎への負担を軽減することが非常に有効なのです。

ただし、使い方を誤ると逆効果になることも。マウスピースは“夜寝ている時だけ”の使用が基本です。日中にも使いたくなる人もいますが、次回の記事で詳しく述べる理由があるため、必ずこのルールは守りましょう。

歯ぎしり・噛み締めの裏にある“咬み合わせ”の問題

安藤先生の経験では、歯ぎしりの多くは咬み合わせの悪さが原因だといいます。特定の歯だけが高く当たったり、ぶつかる箇所があると、体はそれを“邪魔”と認識し、歯をすり減らそうとする本能的な動きが起こるのです。

この「咬み合わせ」への配慮を欠くと、たとえ高価なセラミックを入れても割れてしまうことがあります。60歳を超えると、自分の天然歯が割れるケースも少なくありません。それだけ咬合力は強く、見過ごせない影響を持っているのです。

肩こり・首こり・腰痛の裏に口の中?

もしあなたが、朝起きて口の周りが疲れている、首や肩が凝っている、慢性的な腰痛に悩まされている──そんな症状を感じているなら、一度「舌ストレス」と「咬み合わせ」の関係を疑ってみてください。

安藤先生は1990年から咬み合わせと全身の関係を研究し、2018年には「舌ストレス」「舌ストレス症候群」という新しい理論を確立しています。これは、歯や舌の位置、咬み合わせのバランスが、全身の筋肉や神経の状態に深く関係していることを示しています。

まとめ

マウスピースの使用タイミング、それは「夜寝る時だけ」に限るというのが私の結論です。これは単なる歯の保護ではなく、肩こり・首こり・腰痛といった慢性症状の改善にも関わる、大切な対処法です。

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