第31回 舌の位置で首肩がこる⁉

舌の位置で「首こり・肩こり・腰痛」が?鏡でチェックすべき口の中のサイン
こんにちは、舌ストレスと咬み合わせ治療を専門に行っている歯科医師の安藤正之です。
前回は「ドッグスケールⅡ型」――歯並びがV字型にギュッと狭まったタイプの方についてお話ししました。今回は、そのⅡ型よりもさらに狭く、深刻な状態である**「チンパンジースケールⅢ型」**の方について解説します。
実は、このⅢ型に当てはまる方の多くが、ひどい首こり・肩こり・腰痛に悩まされていたり、滑舌の悪さ・顎関節症・無呼吸などを訴えるケースが少なくありません。
今回は、そんな「自分にも思い当たる…」という方に向けて、舌ストレスの視点から身体の不調を紐解き、改善の糸口をご紹介します。
鏡でチェック!あなたの舌、こんな形していませんか?
まずはご自分の舌と歯並びを、鏡でチェックしてみてください。
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歯並びが左右から内側にグッと押し込まれていて、かなり狭い
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舌を出して見ると、側面にギザギザの歯型がついている
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舌の先端が細く、三角形になっている
このような状態に当てはまる方は、チンパンジースケールⅢ型の可能性があります。
この歯並びは、舌が快適に収まる「リビングスペース」がほとんど潰れてしまっている状態。舌は本来、口腔内でリラックスしているべきなのですが、居場所を失ってしまうと、上方向に逃げるようになります。
その結果起こるのが、以下のような症状です。
【Ⅲ型の特徴的な症状】実は舌の圧迫が原因かも?
■ 首こり・肩こり・腰痛の慢性化
舌が上に押し上げられることで、首から背中、肩、腰までの筋肉や神経に慢性的な緊張が生まれます。
マッサージや整体に行っても改善しないこりや痛みは、「舌ストレス」が根本にあるかもしれません。
■ 顎関節症(口が開きづらい・音が鳴る・痛む)
Ⅲ型の方は、顎関節に過剰な負担がかかっており、「ポキポキ」「ゴリゴリ」という音、口が開きづらい・開けると痛いといった顎関節症の症状がよく見られます。
特に「ゴリゴリ」という濁音の関節音がある方は、関節の組織自体が損傷している可能性があり、完全には治らなくても症状を3〜4割まで軽減することは可能です。
■ 無呼吸・いびき・浅い睡眠
舌が上に押し上げられたまま寝ると、喉の奥を塞いでしまい、気道を狭くします。
これは肥満体型でなくても起こる「舌ストレス型の無呼吸」の特徴です。
スリープクリニックに通っていても原因がはっきりしない方は、ぜひこの点を見直してみてください。
■ 滑舌の悪化(さ行・た行が言いづらい)
舌は歯から逃げるように動くため、さ行・た行などを発音する時に舌が正しい位置を取れず、滑舌が悪くなる傾向があります。特に仕事や会話が多い方は、「うまく言えない」ことがストレスになるかもしれません。
舌が「上がる」だけで、なぜ全身が不調になるのか?
私が提唱する**「舌ストレス」**とは、舌や口の中の軟組織が物理的・無意識的に刺激を受け続けることで、全身に悪影響を及ぼす状態を指します。
チンパンジースケールⅢ型のように、極端に狭い歯並びでは、舌が常に押し上げられた状態になり、次のような負の連鎖を生み出します。
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舌が上がる → 喉を塞ぐ → 呼吸が浅くなる → 睡眠の質が低下
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舌が歯に押しつけられる → 舌筋に過緊張 → 首・肩・腰の筋肉に緊張が波及
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噛みしめや歯ぎしり → 顎関節へのダメージ → 頭痛やめまい
つまり、口の中の「舌の居場所のなさ」が、首こり・肩こり・腰痛の原因になるというのは、解剖学的にも理にかなったことなのです。
Ⅲ型の方に見られる、その他の身体の不調
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背中の痛み
舌ストレスが背中の筋膜にまで影響を及ぼすことで、背部の慢性的な痛みが発生することがあります。 -
歯ぎしり・食いしばりの増加
寝ている間に無意識に「邪魔な部分を落とそうとする」行動として、グリグリと歯ぎしりをする、または咬み締める方が多くなります。 -
消化器症状・自律神経の乱れ
呼吸や睡眠の質が落ちることで、自律神経が乱れやすく、便秘や食欲不振なども誘発されやすくなります。
「治らない」と諦める前に――咬み合わせと舌の調整で変わる体
私の臨床経験から申し上げますと、このようなⅢ型の方の中でも、適切な咬み合わせ治療や舌の位置調整を行うことで、症状が劇的に軽減するケースが多いのです。
ただし、すでに顎関節に物理的な損傷が起きている場合には、完治は難しいものの、生活に支障がないレベルに改善することは十分に可能です。
たとえば、
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顎関節の音が10→3になる
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腰痛が日常生活で気にならない程度に減る
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肩こりや首こりが消え、睡眠が深くなる
こうした変化を実感される方が多くいらっしゃいます。
まずは「お口の中」を見るだけでもOKです
「これって自分にも関係あるかも?」と思った方は、まずはお口の中を鏡で見てみてください。
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歯並びが極端に狭い
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舌に歯型がくっきりついている
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顎がボキボキ鳴る
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滑舌が悪くなったと感じる
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首こり・肩こり・腰痛が慢性的にある
これらに当てはまる場合は、口の中=舌ストレスが不調の原因になっている可能性が高いです。
私の治療が安心できる理由
私は1990年より「咬み合わせと全身の関係」の研究を開始し、2018年には「舌ストレス」や「舌ストレス症候群」の名称と理論を確立しました。
東中野で開業し、口の中と全身のつながりを医学的に解明しながら、安心して受けられる治療メソッドを構築しています。
治療は、「削って痛い」ようなものではなく、わずか0.1~0.4mmの微調整で体のバランスを整える“引き算の治療”です。
無理に全部の歯を治すのではなく、今の口の状態をまず見せていただけるだけでも構いません。
最後に――あなたの不調は「舌ストレス」かもしれません
慢性的な肩こり、首こり、腰痛、そして滑舌の悩みや睡眠障害まで――
それらは、意外にも**「舌が狭い口の中で押し込められていること」が原因**かもしれません。
「こんなことで歯医者に行ってもいいの?」と思わずに、ぜひ一度、お口の中の状態を確認してみてください。
不定愁訴に困るすべての方へ、1度あなたの口(舌ストレス)を確認してみませんか。お気軽にお問合わせフォームよりご相談ください。
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