診療時間
10:00-13:00 / 14:30-18:30
休診日
水曜・日曜・祝日
Tel.03-3362-6480 お問い合わせ

ブログ

クリニックブログ / 舌ストレス改善委員会

第30回 肩こり・首こり・顎関節症・滑舌の不調 実は“舌のストレス”が原因かもしれません  ~ドッグスケールⅡ型のあなたへ~

こんにちは。舌と咬み合わせの歯科医師、安藤正之です。

今回のテーマは「ドッグスケールⅡ型」の方に向けたお話です。
このタイプに当てはまる方は、**“歯並びが少しガタついている”“舌の横に歯の跡がついている”**という特徴があるかもしれません。

これらは、実は**“舌ストレス”**と呼ばれる状態のサインです。

✅ 首や肩のコリがつらい
✅ 顎関節が痛い、音が鳴る、口が開けづらい
✅ 背中が重い
✅ 歯ぎしりや食いしばりがある
✅ 滑舌が悪くなってきた(特にさ行・た行)

こういった症状に長年悩んでいるあなたへ。
もしかしたら、すべての根っこにあるのは「咬み合わせ」と「舌の居場所のなさ」かもしれません。

ドッグスケールⅡ型ってなに?

私たちの咬み合わせは、顎や歯の構造によって3つのタイプに分類できます。

  • Ⅰ型(ヒューマンスケール):広くて整った歯並び。舌がリラックスできるスペースがある

  • Ⅱ型(ドッグスケール):やや狭い歯列。舌が歯に押され、ストレスがかかっている

  • Ⅲ型(チンパンジースケール):さらに狭く、症状が顕著に出やすい

Ⅱ型の方は、歯が舌に“のしかかる”ような形になっており、舌が本来の位置に収まりきれず、常に緊張状態にあります。
この状態を「舌ストレス」と呼びます。

舌ストレスが引き起こす身体の異変

① 肩こり・首のこり・背中の痛み

データ上、Ⅱ型の方はⅠ型に比べて明らかに肩・首・背中の不調が多く出ています
これは、舌が下顎や歯に押され、無意識のうちに首や背中の筋肉を緊張させてしまうためです。

舌が緊張 → 顎がズレる → 首・背中の筋肉が頑張る → 筋肉の疲労が慢性化
という流れで、慢性的なこりや痛みに繋がっていきます。

② 顎関節症(痛み・音・開けづらさ)

舌のスペースがないことで、下顎は無意識に“逃げ場”を探してズレるようになります。
このズレが続くと、顎の関節に負担がかかり、関節内のクッションがすり減ったりズレたりします。

その結果…

  • 顎を開けると音がする

  • 開口時に痛みが出る

  • 口が開きにくくなる

といった顎関節症が現れます。

③ 歯ぎしり・食いしばり

舌が押され、咬み合わせのバランスが崩れると、体は「何とか調整しよう」とします。
その調整行動が 歯ぎしり食いしばり として現れるのです。

これは寝ている間に無意識にやってしまうことが多く、
・朝起きるとアゴが疲れている
・歯がすり減っている
・詰め物がすぐに外れる
などの症状に繋がります。

④ 滑舌・発音の悪化

実は、舌がうまく動けないことで発音も影響を受けます
特に:

  • 「さしすせそ」→ 前歯に舌がぶつかりやすく、言いにくい

  • 「たちつてと」→ 舌の側面が当たり、発音がもつれる

これは「年齢のせい」と誤解されがちですが、咬み合わせと舌のストレスが原因のケースも少なくありません。

【治療すると…】驚くほど変わる症状たち

安藤歯科クリニックでは、治療前後の症状を「不定愁訴チェックシート」で見える化しています。
そのデータによると――

  • 肩こり・首のこり・背中の痛み → 明確に改善

  • 顎関節症状(痛み・音・開けづらさ)→ ほぼ消失

  • 歯ぎしり・食いしばり → 軽減または消失

  • 滑舌 → 明らかに改善(「さ行・た行が言いやすくなった」という声も)

しかも、Ⅱ型の方が治療効果が出やすい傾向にあります。
つまり、早期に気づいて対処すれば、つらい不調から抜け出せる可能性が高いのです。

【あなたは大丈夫?】セルフチェック

□ 鏡で見たとき、歯並びがV字型に見える
□ 舌の横に、歯の跡がついている
□ カチカチと咬んだとき、前歯や奥歯が妙にぶつかる感覚がある
□ 口を開けるとカクカク音がする
□ 発音が最近もたつく(特に「さ行・た行」)
□ 肩こり・首こり・背中の痛みが慢性的
□ 寝ている時に食いしばっている/家族に歯ぎしりを指摘された

👉 2つ以上当てはまる場合は、舌ストレス・咬み合わせ不良の可能性があります。

【あなたの舌にも“リビング”を】――舌ストレス治療とは?

当院で行う治療は、歯を必要以上に削るようなものではありません。
0.1~0.4mmという、ほんのわずかな調整で、舌のストレスを軽減し、咬み合わせのバランスを整えます。

舌が安心できる「リビング(居場所)」をつくってあげることで、
首・肩・顎・発音・食いしばり…といった身体全体のバランスが整っていくのです。

ご相談・ご予約はこちら

📩【お問い合わせ先】
https://kenkoukai.com/form/
(お名前・お悩み・来院希望日時をお書き添えください)
※「舌ストレスのブログを見た」とお伝えいただくとスムーズです。

☟LINE登録はこちらのURLをクリック☟
https://lin.ee/Z4SSz3Y

🎥関連動画はこちらからご覧いただけます

今回の内容はYouTubeにて解説動画でもご覧いただけます。
「ドッグスケールⅡ型の症状とその改善」
咬み合わせと舌ストレスの仕組みを、模型を使って詳しく解説しています。

ぜひ参考になさってください。

☟動画で見たい方はこちらから☟

TelContactPageTop