第13回 顎が痛い・開けにくい・鳴る音…顎関節症と“舌ストレス”の意外な関係
「顎関節症」と「咬み合わせ」、本当の関係をご存知ですか?
「口が開きにくい」「開けると痛む」「カクカクと音が鳴る」――これらの症状に心当たりがある方、それは「顎関節症」のサインかもしれません。多くの方が悩まされながらも、原因がはっきりせず、治療にたどり着けないこの不調。実は、咬み合わせのバランス、そして“舌ストレス”が深く関わっている可能性があるのです。
「舌ストレス」とは、歯科医・安藤正之が提唱する新しい概念で、無意識の舌の緊張や位置の乱れが全身の不調へと波及する現象を指します。肩こりや首こり、そして腰痛などの“原因不明”の不定愁訴にも密接に関係しています。
顎関節症の仕組みと症状
顎関節症は、顎の関節の間にある「関節円板(かんせつえんばん)」というクッションのような組織が摩耗したりズレたりすることで発症します。症状は大きく3つに分類されます。
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口が開きにくい
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口を開けると顎が痛い
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口を開けると「パキン」「ゴリゴリ」と音が鳴る
このうち、特に音が鳴るという症状は進行度を知る目安になります。乾いた音ならまだ軽度ですが、「ゴリゴリ」「グリグリ」といった濁音を伴う音になってくると、関節そのものが変形し始めている可能性もあるのです。
学会の「咬み合わせ治療では治らない」説に対して
現代の歯科界では、「顎関節症は咬み合わせ治療では治らない」という見解が広がっています。しかしこれは、調整が“縦方向”に限られていることが原因です。実際の口腔内は立体的な空間であり、“横方向”のバランス調整も極めて重要です。
安藤正之の咬み合わせ治療では、舌ストレスを含む多角的なアプローチで、口腔全体のバランスを整えます。その結果、顎関節症の主な症状のうち「口が開きにくい」「顎が痛い」といった問題が大きく改善された例が数多くあるのです。
舌ストレスによる“顎の位置ズレ”が根本原因かもしれない
咬み合わせが悪い状態では、舌が本来の位置から逸れてしまい、舌ストレスを引き起こします。これが無意識に顎の位置に影響し、関節に過度な負担をかけてしまうのです。縦方向だけの調整ではこのズレは治らず、改善が難しいのも当然です。
横方向の調整と舌の位置を見直すことで、顎のバランスが整い、顎関節の負担が軽減されます。これは単なる理論ではなく、実際に多くの患者さんが改善を実感されています。
それでも「音が鳴る」症状は…
残念ながら、関節円板が大きく損傷してしまっている場合、「音が鳴る」という症状の改善は難しいケースもあります。ただし、これも“進行を止める”という観点では早期のアプローチが極めて重要です。
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