親知らずの抜歯は「必ず必要」ではありません
「親知らずは必ず抜歯しなければいけないの?」と患者さんからよく質問をいただきます。
結論から言いますと、判断は患者さんのお口の状況によって変わるため、必ずしも抜かなければならないものではありません。
もちろん、斜めや横向きに生えていて他の歯を押し潰していたり、歯並びを乱す原因になっている場合は、お口の健康を守るために早めに抜歯するのが良いでしょう。
ですが、まっすぐキレイに生えていて、上下でしっかり噛み合っているのであれば、残す場合もあります。
親知らずを健康な状態で残しておくことで、将来的に他の歯を失ってしまっても、入れ歯やブリッジを支える大切な「土台」として活用することもできます。
親知らずの抜歯には「メリット」と「デメリット」があります
親知らずの抜歯には以下のような
メリットとデメリットがあります。
ですが、先にお伝えしたように、親知らずを抜くか抜かないかは患者さんの歯やお口の状態によって診断が変わります。
まずは歯科医師へ相談し、検査・診断を受けることがおすすめです。
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メリット ・咬み合わせ的には親知らずはない方が良い:横や斜めに生えた親知らずが手前の歯を押し出すのを防ぎ、全体の歯並びや顎関節の健康を維持しやすくなります。
・虫歯や歯周病のリスクを大幅に減らせる: 奥まで歯ブラシの毛先が届きやすくなり、お口の中を常に清潔に保てるようになります。
・口臭の改善につながる: 複雑に生えた親知らずの周りは磨き残し(プラーク)が溜まりやすくなります。原因を取り除くことで、気になるお口のニオイが解消されやすくなります。
■ デメリット
・術後、数日間は腫れや痛みが出ることがある: 個人差はありますが、抜歯後の数日間は腫れる場合があります。
・抜いたあとの穴に食べ物が詰まりやすくなる: 歯があった場所が一時的にへこみますが、1か月程度で塞がっていきます。
「安全性」へのこだわり
親知らずの抜歯は、比較的スムーズに終わるケースから、高度な技術が必要な「難症例」まで、患者さんによってさまざまです。
そのため事前の検査と診断が不十分だと、治療が長引いてしまったり、出血が増えたり、一時的な痺れ(麻痺)を引き起こすこともあります。
当院では、このようなトラブルを避けて、安全に治療を終えるために立体撮影ができる外部CTを紹介し、事前の精密な診査・診断を徹底しています。
さらに、治療中や治療後の痛み・腫れを可能な限り抑えるため、「伝達麻酔」を積極的に使用しています。
当院が誇る安心の取り組みを、それぞれ詳しくご紹介します。
精密な検査・診断を実現する「CT」
一般的なレントゲンとは違い、CT検査は顎の骨の正確な厚みや、神経が通っている位置まで、正確に確認することができます。
事前の確認が難しい「歯茎の中に完全に埋まっている親知らず(埋伏歯)」などの難症例であっても、事前に精密なシミュレーションが行えるため、手術時の「余分な切開」や「骨を削る量」を最小限に抑えることができます。精密なアプローチによって、治療の安全性と精度を向上させています。
親知らずの抜歯は「妊娠前」に済ませるのがおすすめ
妊娠中は、体内のホルモンバランスが大きく変化することによって、普段よりも虫歯や歯周病のリスクが高まりやすいと言われています。
そのため、これまでは何ともなかったのに妊娠してから急に親知らずの周りの歯茎が腫れて激しく痛み出すケースも少なくありません。
しかし、妊娠中はお腹の赤ちゃんの安全を最優先に考慮するため、レントゲン撮影や麻酔、術後に服用するお薬(抗生物質や痛み止め)といった親知らずの抜歯に伴うあらゆる処置に制限がかかる場合があります。
そのため、親知らずの抜歯はできる限り「妊娠前の段階」で済ませておくことがおすすめです。
親知らずQ&A
- 上下左右の親知らずは、バランスよく均等に抜いたほうがいいですか?
- 必ずしも均等に抜く必要はありません。
ただし片方の親知らずに痛みや腫れが出ているときは、逆側の親知らずも同じように悪化している可能性があります。
左右同時に、あるいは時期をずらして両方抜くべきかは、お口全体のバランスを見ながら歯科医師と相談の上で決定します。 - 親知らずのせいで歯並びが悪くなることはありますか?
- 斜めや横向きに生えている親知らずは、歯並びが乱れる大きな原因になります。
- どんなに難しい親知らずでも抜歯してもらえますか?
- ほとんどの親知らずの抜歯に対応していますが、患者さんの安全を最優先に考慮し、以下のようなケースに該当する場合は、大学病院などのより専門性の高い医療機関をご紹介させていただくことがございます。
・心臓病や糖尿病などの持病があり、外科処置を伴う歯科診療において全身的なリスクが高いと判断される方
・強い歯科恐怖症があり、抜歯に全身麻酔が必要な方
・抜歯の際に、神経や血管を傷つけるリスクが極めて高い方
初診「個別」相談へのご案内
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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