Dr.あんどうの11月の推薦本

「日本史の内幕」

磯田道史著

古文書解読のネイティブとして著名な磯田氏の新刊です。
さすがに面白ネタが満載の本書ですが、特に山田方谷のことは、まったく知りませんでした。
「世に小人なし。一切、衆生、みな愛すべし」とは、キリストやブッダに匹敵する器の大きさです。
西郷隆盛が小さく見える、そんな偉人を集め解説した、ニッチかつ愛すべき本でした。

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「名将の影に名僧あり」

百瀬明治著

著者の、空海・弘法大師についての本がとても面白かったので、流れで買った本です。
この時代の僧は、軍師であり、若殿の家庭教師であり、情報収集に長けた忍びでもあり、医者でもあります。
それでいて、衆生を救う役も仰せつかり、殿様のメンタルケアや教師役にもなる。
中でも、足利尊氏と二人三脚で歩んだ夢窓疎石は、私心なく尊氏を支えた理想の人物。
尊氏とともに、現代に蘇ってリーダーになってくれたら・・と思うのは、おそらく私だけではないでしょう。

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