インプラント

インプラント

第二の天然歯とまで言われています

インプラントとは、むし歯や歯周病、外傷などで歯を失った場合に、骨に直接埋め込む人工の歯(人工歯根)のことを言います。 歯を失った場合にそのままにしておくと、周りの歯が傾いてしまうので、何らかの形で早期治療が必要となります。 インプラントはかむ力が入れ歯とは比べ物にならないほど強く、お手入れも簡単なので、入れ歯よりも幅広く食事が楽しめます。

歯を削ることなくしっかりかみ合わせを回復できる

残念ながら一本の歯を失ってしまった場合、放置すると隣の歯が傾いたり、かみ合う歯が伸びだしてきたりします。 歯は隣の歯と支えあい、上の歯と下の歯でかみ合い、高さを維持しています。抜けたまま長期間放置するとさらに問題が大きくなってしまうのです。 両隣の歯を利用し、ブリッジという方法でかみ合わせを回復する手段もあります。しかしながら、両隣の歯が健康な歯であった場合に、削ってしまうのは非常に残念です。 健康な歯を削るのは我々医療に従事するものにとっても心が痛むことなのです。 インプラントを用いた治療であれば、健康な歯を犠牲にすることなくかみ合わせを回復することができます。

当院が選ばれる理由

  1. 常に最小切開を心がけ、患者さんの立場にたったできるだけ痛みの少ないインプラント手術を行っていること
  2. 最終的な上部構造(セラミックなど)を芸術的な美しさで作る技術を持つ技工所と提携していること
  3. 常に感染に気を使い、滅菌オペ室にて科学的根拠のある治療法を行っていること
  4. 奥歯に関しては、技術的にとても高度な取り外しの出来る超精密なねじ式を採用していること
  5. そのレベルを維持するために、日本で超一流の技工士と契約し、更に現在も互いに研鑽を積んでいること
  6. 歯科衛生士を育て、メンテナンスに力を入れていること
  7. 医療の基本であるホスピタリティ(社員教育)に力を入れていること
  8. 院長自身も、患者としてインプラントを入れた経験があること
などが挙げられます。 当院のインプラント治療は院長の安藤が平成2年にスウェーデンのイエテボリ大学ブローネマルククリニックで研修を受け、歴史が始まりました。 滅菌方式はブローネマルククリニックのシステムそのままを踏襲しており、感染に関しては安全性を一番に考えております。

滅菌されたオペ室

施術前のオペ室

感染対策

術前の手洗い等の準備にも細心の注意を払います。 オペ中の感染対策には十二分の配慮をしています。

短いオペ時間

当院の手術方法自体は、安藤がスウェーデンで学び習得した基礎の上に、独自の最小侵襲治療(少ない腫れ、痛み)を編み出し、体系化いたしました。それは例えるならば、内視鏡でのオペが身体にやさしい、ということに近いかもしれません。 当院ではその技術を、勤務医たちにも厳しいトレーニングで伝えております。 オペの時間は簡単なケースで約20分~30分というのが平均です。オペの準備に1時間、オペ後にお休みいただくのに1時間お取りしていることを思えば、実際の処置はあっという間に終わってしまいます。
オペ室での休息
実際のオペの後、腫れてないのがわかります。
また、インプラントの長期保存に欠かせないのがメンテナンスですが、当院には優秀なメンテナンス専門の歯科衛生士が常勤で働いています。 更に所長の安藤付のインプラント専門の歯科衛生士が、これも常勤で皆様の手術やその他のケアーをいたします。 このように、安藤歯科クリニックは、できるだけ痛みを抑えた手術のみならず、最終上部構造(上物)の芸術性や、長期保存の為のメンテナンスにも力を入れているのです。
痛みの少ないインプラント

痛みの少ないインプラント

常に最小切開をこころがけ、患者さんの立場に立った痛みの少ないインプラントオペを行っています。

Point1

術前のCT撮影によりリスクを回避

当院でのインプラントオペは、患者さんに術前に必ずCT撮影をおこなっていただき、骨の厚みや神経の走行を確認します。インプラントの長さ・埋入方向を決定するためにCTは大事な情報となります。 CT撮影を行うことにより、さまざまなリスクを回避することができ、安心・安全なオペを患者さんに受けていただくことが出来ます。

Point2

完全滅菌操作による感染リスクの減少

インプラントを行っている歯科医院はたくさんありますが、完全な滅菌操作を行っているところばかりとは限りません。インプラントは清潔なオペ室で厳重な滅菌操作の元に行う必要があります。当院はインプラント用のオペ室を完備し、完全な滅菌操作にて感染を予防したインプラントオペを行っています。

Point3

無痛麻酔

インプラントを行う際には、当然ですが麻酔を行います。 「でも、その麻酔が、痛いんですよね…」と、患者さんは不安になられるようです。当院はインプラントに限らず、治療では常に「痛くない麻酔」を行っています。
なぜ痛くない麻酔が可能なのか?
  1. 表面麻酔をしっかり効かせます。麻酔薬のしみこんだシール状のものを粘膜に貼ります。これにより針の刺入時の痛みを和らげることができます。
  2. 麻酔液が冷たいと、温度差で痛みを感じやすいので、必ず体温と同じぐらいに温めてから使用します。
  3. 針の刺入後も、浅い部分からゆっくり時間をかけて徐々に深い部分へ効かせていきます。麻酔液を急速に注入するととても痛いので、注入のスピードを遅くすることで痛みを与えないようにしています。
このように麻酔に関して気を配って行うため、痛くない麻酔が可能です。 麻酔液の注入スピードを自動制御できる電動麻酔器 歯肉に貼る、表面麻酔のシール 麻酔液を温める器械

Point4

手術範囲を最小限にする工夫

インプラント埋入の際には歯肉を切り開きますが、不必要に大きく開くと、それだけ感染のリスクが上がります。 前述のように、CTで埋入位置・方向などをしっかり確認して行うため、歯肉を開く範囲も必要最小限度にすることが可能です。 また、術後の縫合の際にも、歯肉を傷つけない独自の術式(安藤式減張切開)を取り入れています。 こうして腫れに対するリスクを回避するため、術後ほとんどの方が腫れることなく、また、8割以上の人が痛み止めを飲まなくても済むほどです。 歯肉を開く範囲を最小限に止め、きれいに縫合することで痛みが少なく、術後も美しくなります。

Point5

確実な病巣の除去

病巣があり、抜歯をしなければならない部分に、抜歯後インプラントを埋入することがあります。このとき、抜歯後の病巣を完全に取りきることが、骨の回復・インプラントの成功の大きな鍵となります。 病巣を取りきる際、当院では特に注意を払い、適切な器具を用いて処置をしています。
抜歯を伴う症例
抜歯後の病巣に対する処置が、インプラントの成功の決め手となります。

Point6

オペ時間の短縮

オペ時間が不用意に長いと、それだけ術野は感染のリスクにさらされます。 いかにすばやく、確実にオペを行うかが、感染予防においてとても重要です。 すばやいオペは、患者さんの身体への負担も少なくなります。 そのために日々、インプラントオペ担当のスタッフとの連携・教育を行い、スムーズなオペを実現しています。
切開しない、体にやさしいインプラント

切開しない、体にやさしいインプラント

その日のうちに「食事ができる」ノーベルガイド

ノーベルガイドとは、コンピューター上での綿密なシミュレーションに基づき、歯肉を切開しないで手術を行うため、患者さんの負担を可能な限り軽減し、費用と時間の節約が出来る術式です。インプラントの埋入と同時に仮歯を装着出来ますので、その日のうちにお口の中に歯が入ります。

Step1

ラジオグラフィックガイド(CTを撮るためのマウスピース)製作のため、型取りをします。ラジオグラフィックガイドは約1週間で出来上がります。

Step2

ラジオグラフィックガイドを持って、CTを撮影して頂きます。撮影したCTを基に、コンピューターでの測定、設計を行います。

Step3

設計した資料をスウェーデンまで送り、約2週間でサージカルテンプレート(手術の際に必要なインプラント埋入をガイドする器具)が出来上がってきます。1度お口の中で確認したら、手術となります。

Step4

手術時、サージカルテンプレートを装着してインプラントを埋入します。歯肉を切開しないため、より安全に、スムーズにオペを行えます。 その後サージカルテンプレートを外して仮歯を付けます。

Step5

4ヶ月後、仮歯を外して最終的な歯を装着し、完成です。

長所

  • 切開しない術式のため、OPE後の腫れや痛みが格段に抑えられます。
  • その日のうちに仮歯を入れることが出来ます。
  • あらかじめシミュレーションを行うことで、補綴物(完成時に装着する歯)を美しく仕上げることが出来ます。
  • 従来の術式に比べてインプラントの本数が少なくてすむため、比較的安価で治療を行うことが出来ます。

短所

  • 歯槽膿漏により骨の溶けた難症例や、抜歯直後の埋入は出来ないことがあります。
※すべてのイラストは、株式会社ノーベルバイオケアジャパンの許可を得て掲載しています。
安全・快適な医療環境

安全・快適な医療環境

当院では、 常に感染に気を使い、滅菌オペ室にて科学的根拠のある治療法を行っています。

オペ室

滅菌された状態でオペを行う為、オペ室はどうしても必要です。

モニタリング機器

血圧・脈拍などのバイタルサインを管理する機器です。

手術

当院ではブローネマルクシステムで行います。完全滅菌でオペを行い、最小限度の歯肉切開で手術を終える為、ほとんどの人が痛みを感じることや腫れることがありません。

手術前準備

手術風景

麻酔科専門医の立会い

当院は東京歯科大学の麻酔科と提携を行っており、手術の本数が多く、長時間にわたる時は患者さんの了解を得て、専門医に来てもらう立会い制度があります。

麻酔科専門医の立会いを薦める当院の基準

  1. インプラント埋入本数が4本以上
  2. 全身に何らかの持病がある
主に安全面を考慮しての制度ですが、3本以下でも希望があれば麻酔科専門医の立会いは可能です。うたた寝をしている間にオペを終了させたい方は、是非お申し出下さい。
麻酔科専門医の立会い料金
70,000円(税別)
入れ歯・ブリッジとの違い

インプラントなら周りの歯に負担をかけません

従来は歯を失った場合、ブリッジや義歯(入れ歯)を作っていました。ところが、ブリッジは失った歯をはめ込むために両隣の歯を削ることにより、削った歯の寿命が短くなることがあります。また、義歯(入れ歯)は、堅い物をかむと痛みがあったり、かむ度に入れ歯が動いたりして、必ずしも快適な使用感が得られる訳ではありません。また、抜けた本数が多い場合には、義歯を支える歯にも大きな負担がかかってしまいます。 インプラントなら、周りの歯に負担がかからず、インプラントを入れていること自体を忘れてしまうほど自然な装着感です。

入れ歯・ブリッジとの違い

入れ歯

残っている歯に針金をかけて失った歯を補う方法で、取り外し式です。針金が見えてしまったり、小数の欠損でも支持部が必要なので異物感がでてしまいます。また、取り外す回数により健康な歯に傷ができることさえあります。全ての歯を失ってしまった場合は、歯茎で人工の歯を支えることになります。顎の骨が退化している場合は安定が悪くなります。人により異物感がひどくあり、嘔吐反応がでる場合があります。

ブリッジ

ブリッジとは、歯を失ってしまった箇所を補うために両隣の歯を一回りずつ削り、歯を失ってしまった箇所に取り外しのできない入れ歯を入れる方法です。この治療法には保険が適用されます。ただ周囲の健康な歯を削る必要があります。また、食べかすが詰まってしまい歯槽膿漏やむし歯の原因になる可能性もあります。保険内でのブリッジの場合、笑うと銀歯が見えることもあります。費用をかけることにより、見た目に美しく仕上げることも可能です。
インプラント ブリッジ 義歯(入れ歯)
特徴
  • 健康な歯を削る必要がない。
  • 外見上も不自然さがない。
  • インプラント(埋め込み)なのでしっかり固定され、他の歯に負担をかけない。
  • かむ力もあり天然の歯と変わらない食感を楽しめる。
  • かみ合わせが良く、顎の骨が痩せるのを防ぐ。
  • 失った歯の本数が少ない場合によく使われる方法。
  • 取り外し式の部分入れ歯に比べれば、安定している。
  • かむ力も回復できる。
  • ブリッジは人工歯を支える健康な歯に負担をかける。
  • ブリッジを支える健康な歯を削らなければならない。
<部分入れ歯>
  • 取り外しができる。
  • ブリッジのように健康な歯を削らずにすむというメリットがある。
  • 不安定なためかむ力は弱くなる。
  • 違和感がある場合が多い。
<総入れ歯>
  • 部分入れ歯よりも、さらに安定が悪くなる。
  • 歯茎全体で入れ歯を支える形になり、かむ力もかなり弱くなる。
  • 食べ物のかみ心地が分からないため食べる楽しが失われる。
  • 顎の骨がやせて合わなくなると作り直す必要がある。
費用
  • 保険は適用されない。
  • 費用は、見た目の良い入れ歯やブリッジと同程度。
※治療本数、部位などによって費用は多少異なります。 ご質問やご相談はお気軽に。
  • 保険適用されるものもある。
  • 保険適用されるものもある。
インプラント手術の流れ

インプラント手術の流れ

インプラント自体はむし歯にはなりませんが、インプラント施術箇所(口腔内も含む)を清潔に保たないと、インプラント歯周炎により周りの歯肉が駄目になってしまいます。 インプラント手術後は、天然歯以上に、毎日のケアが重要になります。 歯科医院にて医師や歯科衛生士によるケア(お口の掃除)と正しいブラッシングができない状態ですと、せっかくのインプラントも数年しか持たないということもあります。 正しい歯磨きの習慣を身につけてからインプラント手術をされるのが理想です。 また、インプラント手術後も歯科医院でのメンテナンスが必要になります。 検診・メンテナンスを怠りますと当歯科医院では保証の責任をもてなくなります。 当歯科医院では、インプラントの維持のための検診・メンテナンスを受けることに同意して頂いてから手術をおこないます。

インプラント手術 2回法

1.埋入手術(1回目の手術)

十分な麻酔のもとフィクスチュアーを埋めます。これがインプラントの土台となります。 歯茎を少し切開し、顎の骨を包んでいる粘膜をはがし小さな穴をあけます。骨はネジ式にフィクスチュアーと合うようになっています。そこにフィクスチュアーを埋入し、2次手術に備えフィクスチュアーにカバーをかぶせます。

2.縫合

歯肉を上から閉じ合わせ、フィクスチャーを完全に埋没させます。

3.骨結合を待ちます

インプラントとあごの骨の結合を3~6ヶ月待ちます。 出来るだけ仮歯を使ってより快適に過ごしていただきます。

4.つなぎ目をつける(2回目の手術)

歯となる部分とのつなぎ目(アバットメント)をつけます。 インプラント2次処置、土台のための型とり(埋入処置後、約3~6ヶ月後を予定)

5.人工歯をかぶせる

仮歯を外し、完成した人工の歯(上部構造)をつけます。

メンテナンス

治療終了後も、継続的なメンテナンスが必要です。

10年後でも95% カギはメンテナンス

インプラント治療は、成功率の高い治療

インプラント材料の技術は目覚しく発展しています。 近年の研究報告では、インプラントが10年後口の中で機能している確率は約95%でした。 インプラントは、正しく利用することで、長持ちする治療法と言えます。 長く持たせるためにインプラント治療で最も大切なのは、治療終了後のメンテナンスです。 長く使い続けるためにも、定期的なメンテナンスに通っていただく必要があります。

インプラントの具合が悪くなったら

残念ながらインプラントはすべての方が一生使用できるわけではありません。 なかには除去しなければならないケースもあります。 インプラント除去は多くの場合「自分の歯」を抜くのと同じです。 インプラントを除去した場合、ほとんどの方が「再びインプラント治療」を希望されます。 その際はインプラントを抜いた部位の骨の回復後、再度インプラント治療を行います。 ただし、骨の吸収が進んだ場合には再度のインプラント治療が不可能な場合があります。 ※インプラントが悪くならないように手入れを行い、定期健診を受けましょう!

症例

痛み・腫れの少ないインプラントオペ 及び審美治療

当院は 以前より、患者さんのことを第一に考え、痛み・腫れがほとんどない、ミニマルインプラント手術を提唱してまいりました。 また、上物に関しても、調和のとれた審美、特に笑顔の美しさに焦点を当ててセラミックを製作してまいりました。 まずは、導入から30年にもわたって培ってきた、実際の症例をご覧ください。
症例1

症例1

左下2本の症例

患者さんは30代の女性です。 ご覧のとおり左下2本の歯だけがありません。 抜けているところの手前は仮歯の状態です。 最終的な完成予定は、インプラント2本にその前のさし歯1本。 合計3本ということになります。
これで入れ歯にするなど、若い女性は絶対に避けたいところですね。 インプラントは、まさにこのような人たちのためにもあるのです。
オペはいつものように、できるだけ痛くなくしかも最小の切開で行います。
インプラントの埋入が終わったところです。最後に糸で縫って、オペは終了いたします。 この手術時間は、約30分です。
縫合直後の状態です。 出血、腫れはほとんどありません。
翌日
次の日の消毒に来院されたときの状態です。 やはり、 痛みは全くと言っていいほど無かったとおっしゃっており、腫れもほとんどありません。
3ヶ月後
オペ後3ヶ月経過し、型取りに移っているところです。 まず、土台を立て精密な型取りの為さまざまな作業をします。
土台を立てた後、上の歯との位置関係を確かめています。 見た通り、上の歯とぴったりかみ合っていますね。
被せる歯を患者さんの口腔模型にかぶせた写真です。 穴が開いているのは、ねじの穴で、最終的にはそこもプラスチックで埋め、美しい仕上がりにします。
インプラントの上物の構造は色々なタイプがありますが、当院ではより精密で、将来の取り外しもできる”ねじ式タイプ”を採用しております。 これは、技工物としても最高のレベルのものです。
それに加え、芸術的な仕上がりのものを、優れた技工士たちと共同で製作しております。
口の中でセットしている状態です。 最後にラチェットという機械で、ゆるまないように締めます。
完成の状態です。 自分で鏡を見ても、全くわからない美しさです。
症例2

症例2

前歯3本と奥歯の症例

患者さんは60代の女性です。 ご覧のとおり、初診で来院されたときには、保険の入れ歯が入っていました。 ご主人さんからの紹介だったのですが、入れ歯がしゃべりづらい。人と話すのが憂鬱だということでした。
4ヶ月後
オペ後4ヶ月経ち土台を入れた状態です。 右左とも、歯肉の状態は良い形態に治癒してくれています。
完成の状態です。美しく自然な状態に仕上がっています。
治療前の状態と完成時を比較してみましょう。
治療前 治療後
症例3

症例3

総入れ歯の場合 上顎インプラント8本、下顎4本の症例

患者さんは60代の女性です。 見ていただくとお解かりのように、上が総入れ歯で、下が部分床入れ歯です。 上の歯の前歯のところは骨が吸収していて(長年入れ歯を使用するとこうなります)インプラントができません。 この方の場合は奥歯にインプラントを植え、全部の歯を固定ブリッジでつなぐ設計としました。
痛そうですよね。ですが、何回も申し上げているように、オペはできるだけ痛くないようにおこないます。 しかし、これぐらいのケースとなると、傷口が大きいので、次の日は腫れますし、少し痛みが出ます。
翌日
オペの次の日。洗浄にいらした時です。きれいに治っていますよね。 患者さんからは、思ったより痛くなかったとのコメントをいただきました。
下も入れ歯でしたので、4本のインプラントを埋入しました。
5ヶ月後
5ヶ月後の完成の写真です。金属が気になると思われるかもしれませんが、実際の笑顔は一番下の写真のようになります。
下の前歯が自分の歯で、5本残っているのが少し気になりますが、これは仕方がありません。 出来るだけ自分の歯は削らず残したいと言うのが希望でしたから。自分の歯は、我々も出来るだけ残したいと思っています。 これらの方針は、カウンセリング時に出来るだけ詳しくお伝えください。出来るだけ希望に沿って、方針を立てさてていただきます。
症例4

症例4

ホワイトニング+奥歯4本、前歯1本の症例

患者さんは30代の女性です。 難症例のケースでした。 “なんだ。大したこと無いじゃないか”と、思うかもしれませんが、レントゲン写真を見ると、とんでもなく骨が溶けています。患者さんには解りづらいかもしれませんね。特に左上と右下がひどいのです。
左上は、外科医に骨移植を依頼することにしました。 ここまで骨が溶けてしまいますと、もう移植しかありません。 が、右下に関してはどうにかしてここで出来ないかと、模索してみました。
歯と歯の間に薄い骨があることをCTスキャナーで確認し、1本は奥の歯を抜いた後に埋入し、もう1本は手前の歯に向かって斜めに埋入することにしました。
術前の状態です。
いつものように最小切開にてオペを行い、奥歯を抜いて、そこにインプラントを埋入し、糸で縫って終了です。
オペ直後と1年2ヶ月経過後のレントゲンです。
2年半経過
2年半経過後の状況です。 治療をしていないところもありますが、当院で治療したところは順調に経過しています。
治療前 治療後
症例5

症例5

審美ホワイトニング+奥歯3本の症例

患者さんは30代の女性です。 難症例のケースでした。 術前の初診時の状態です。 全体に金属がたくさん入っていて、口の中が暗く感じます。 また、歯の黄ばみも本人が気になるところです。
笑った口元の写真です。 この方は性格もよく、美人でもあるのですが、口元がこれではかなり見栄えが下がってしまいます。 出過ぎている歯も”品”をおとしてしまってます。絶対口元もお顔に負けないように、美しく演出しようと思いました。 が、問題がひとつありました。
右下の奥歯2本が、歯のまわりの骨が溶けてしまっているのです。
方針は、まず右下の骨の溶けている歯2本をまず抜歯。そのまわりをきれいにお掃除して、骨の再生を待つ。 その間に左下の1本のインプラント埋入。 天然の歯のホワイトニング。 ホワイトニング終了後、奥歯のセラミック作製。 最後に右下のインプラント2本埋入。 と、計画いたしました。
6ヶ月後
6ヶ月後の骨の状態です。骨が再生したのが皆さんにもお解かりいただけると思います。
満を持して、右下のインプラントオペを行いました。 オペはいつものように最小切開にて行い、終了後糸で縫合致しました。
オペ翌日
次の日の状態です。 腫れは無く、痛みもないとコメントをいただきました。
アバットメント(人工の支台)を装着。
セラミックの上物を被せて完成です。
完成後8ヶ月が経っています。とても美しい状態を保っています。 ちなみに治療前と比べてみて下さい。 お口の中全体の明るさ、上品さが全く違います。
治療前 治療後
笑顔も治療前と治療後では”上品さ”が全然違います。 患者さんもとても喜んでくださり、我々も心から満足できた症例です。
治療前 治療後